出版社内容情報
外戚の樊（はん）氏，陰（いん）氏，梁（りょう）氏の人たちのほか，漢代第1の学者である鄭玄（じょうげん），『漢書』の著者の班固（はんこ），さらには王朝の礼制や『左氏伝』をめぐる論議に関わって人びとなど，多済な顔ぶれの伝記を収める．
内容説明
本書は范曄撰、李賢注『後漢書』に訓読と注釈を施したものである。
目次
郭杜孔張廉王蘇羊賈陸列伝第二十一
樊宏陰識列伝第二十二
朱馮虞鄭周列伝第二十三
梁統列伝第二十四
張曹鄭列伝第二十五
鄭范陳賈張列伝第二十六
桓栄丁鴻列伝第二十七
張法滕馮度楊列伝第二十八
劉趙淳于江劉周趙列伝第二十九
班彪列伝第三十上
班固列伝第三十下
第五鍾離宋寒列伝第三十一
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
5
本巻も外戚列伝があり、陰氏と梁氏。陰皇后の兄弟は優秀で驕らないことを肝に銘じているのが偉い。さすがは光武帝、見る目があると言いたい。梁商は優秀だけど小心者のため梁冀という最悪の大将軍を生んでしまったのが残念。その他は名太守、名将や大儒、孝行もの、そして漢書を編纂した班彪、班固親子の列伝。名太守としては孫策の最初のボスキャラである陸康が登場しており、孫策の猛攻を2年間防ぎきったところは三国志では注目されていないところ。班固は最後獄死してしまったのは悲しい。2016/03/21
