出版社内容情報
初学者にとってつかみにくい物理の「カンどころ」を伝える,物理学の入門シリーズ.明快な解説で定評のある著者が全巻を書き下ろします.普通の教科書には見られない学習のコツやポイントを満載しました.
内容説明
相対性理論は20世紀初頭に大天才アインシュタインによって作られました。時間・空間・重力に関するその深く透徹した思考は、人間の存在の偉大さを示すものと言えます。ここでは、特殊相対性理論から一般相対性理論までの考え方を一貫して説明します。ややこしいテンソル算などの数学的方法も徹底してかみくだいて解説します。
目次
1 特殊相対論へのあゆみ
2 特殊相対論とローレンツ変換
3 4次元時空
4 相対性力学
5 ローレンツ変換の物理
6 マクスウェルの方程式の共変性
7 一般相対論へのあゆみ
8 重力場の方程式
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンセット
2
今まで読んだ本で最も分かりやすかった。特殊相対性原理とか光速不変の原理とか言って、要は電磁波の波動方程式がどの慣性系でも成り立つようにローレンツ変換が考えられ、同時性の破れ、棒の収縮、時間の遅れとかはそこから導かれると。4元ベクトル(4元速度、4元力)がややこしいけど、ミンコフスキー空間内の移動経路を時間で線積分した、ローレンツ変換に不変な固有時を定義し、4元ベクトルを用いて運動方程式を書き換える(同時に運動エネルギーや運動量の式も書き直される)と、超光速運動の否定や静止エネルギーの存在が導かれるらしい。2015/07/06
とむ
0
物凄く少しずつ、一年近くかけて終えた。計算もなるべく自分で頑張った。分かりやすい本なのでおすすめ。クリストッフェルとかリッチーテンソルは、文字式では大丈夫だが、実際に全成分求めるのは辛すぎる2017/07/25
Shiki Magata-ma
0
後半のテンソルで俺の思考は完全に停止した。僕の友達は夏にこれまでのことを先にやるという。素直に尊敬に値する。2013/08/06