出版社内容情報
風景にはたくさんのメッセージがひそんでいます.雲は流れてきた道筋を,森は移りゆく生活を,山は遙かなる生い立ちを語ります.このシリーズは,さまざまに自然を読む手引きをし,自然との新しい接し方を考えます.
内容説明
日本列島の環境は、今、どうなっているのでしょうか。良好な自然環境は急速に消えて行くばかりなのでしょうか。この本は、地図と立体空中写真を片手に、日本列島を縦横に歩いて、自然環境の現状を観察した環場報告です。高山に登り、川を下り、北の島へ渡り、南の森にわけいり、そこの自然をつぶさに見ただけでなく、人々の生活のありさまも考えてみました。私たちの環境をとりまくさまざまな問題を目の当たりにして、著者独特の環境の読みがくりひろげられます。
目次
1 ふるさとの暮らし―山形市の四季
2 山の自然を読む―早池峰山
3 縄文の暮らしから―タイマグラ・三面・飛島
4 川の上流を見る―渡良瀬川と奥利根
5 人工化された河川を下る―利根川
6 北の島の自然を見る―苫小牧・礼文島・利尻島
7 山上の宗教都市を見る―高野山
8 残された清流の現状―四万十川
9 森に包まれた南の島―屋久島
10 市民が支える掘割復活作戦―柳川
11 弥生時代の生活拠点―吉野ヶ里の丘
12 新しい環境をつくる試み―ハウステンボス