出版社内容情報
高温超伝導,重い電子系など,20世紀後半に物性物理の表舞台に登場した数多くの問題において,電子間の相互作用は本質的に重要な役割を果たす.研究の最前線を理解するうえで必須の理論的手法を第一人者が解説する.
内容説明
本書は、固体電子の中で電子相関が重要な役割を果たしているさまざまな問題についての理論を解説することを目的とした教科書である。主として固体中の多電子系を対象とし、電子相関が重要な役割を演じているさまざまな問題を取り上げる。
目次
Mott絶縁体における電荷、スピン、軌道
Fermi流体としての遍歴電子
金属中の局所的電子相関
電子相関の動的平均場理論
1次元系における電子相関
相関のある電子系における超伝導
付録A Green関数と経路積分
著者等紹介
斯波弘行[シバヒロユキ]
1941年生まれ。1968年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。現在、神戸大学理学部教授。専攻は物性理論
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