内容説明
本書は一九六三年、『戦没学生の遺書にみる１５年戦争』の表題で『きけわだつみのこえ』の続篇として刊行された（のち『第二集 きけわだつみのこえ』と改題）。長く読みつがれることを願い、学徒出陣六十周年を期した新たな校訂による新版。
目次
１ 大陸の戦野から
２ 戦火は太平洋上へ
３ 敗戦への道
感想・レビュー
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勝浩1958
6
多くの前途有望な学生たちの無念は如何ばかりかと想わざるを得ません。第一集を読んだときにも思ったのですが、いま私たちがこうして他の国に比して平和に暮らしていられるのは、彼らの犠牲のうえにあるからでしょう。尊い命を犬死させるような戦争を決して起こさないという国民の意志が、今日の平和を担保しているのです。若い人が亡くなるということは、国の力を萎えさせます。決してそのような政治を招来してはいけないのです。「国家の威信」という言葉が持つ危険性にもっと敏感になりましょう。2013/10/19
