出版社内容情報
「人よく菜根を咬みえば,則ち百事なすべし」.菜根は堅くて筋が多い,これをかみしめてこそものの真の味わいがわかる.三教(儒仏道)兼修の士洪自誠が自身の人生体験を基に人生の哲理を簡潔な語録の形に著わした.
内容説明
「人よく菜根を咬みえば、則ち百事なすべし」。菜根は堅くて節が多い、これをかみしめてこそ、ものの真の味わいがわかる。明代末期に三教(儒・仏・道)兼修の士洪自誠が自身の人生体験を基に、かみしめて味わうべき人生の哲理を簡潔な語録の形に著わした。本文庫版には注に解説に校注者の研究水準の高さが充分に盛り込まれている。
目次
道徳に棲守する者は
世を渉ること浅ければ
君子の心事は
勢利紛華は
耳中、常に耳に逆うの言を
疾風怒雨には
〓肥辛甘は真味にあらず
天地は寂然として動かずして
夜深く人静まれるとき
恩裡に由来害を生ず〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むつの花
4
NHKの「100分de名著」で扱われているのをみて、自分でも読んでみたくなり、手にとりました。現在の自分に響く言葉をチェックしながら読み進めていったところ、チェックだらけになってしまいました。読んでいると、心が落ち着き、忘れていた大切なことを思い出し、冷静に物事に向き合う心構えができていくようでした。現在の自分には理解できない言葉、実感の伴わない言葉もありましたが、その言葉たちが、今後自分が歳を経るにつれてどのように響くようになるのか、楽しみです。数年経つごとに読み返していきたい作品です。2015/11/15
ヨッシー
1
訳文を読むだけでもしんどかった。でも、内容は為になる人生訓。もう少しわかりやすい菜根譚に再挑戦しようっと。2014/11/21