ワイド版岩波文庫<br> 石橋湛山評論集

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ワイド版岩波文庫
石橋湛山評論集

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  • サイズ B6判/ページ数 313p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000070058
  • NDC分類 310.4
  • Cコード C0331

出版社内容情報

明治44年から敗戦直後まで,『東洋経済新報』に健筆をふるった石橋湛山.普選問題,ロシア革命,3.1運動,満州事変などについての論評どれをとっても,日本にはほとんど比類のない自由主義の論調に貫かれている.

内容説明

明治四四年から敗戦直後まで、『東洋経済新報』において健筆を揮った石橋湛山(一八八四‐一九七三)の評論は、普選問題、ロシア革命、三・一運動、満州事変などについての論評どれをとっても、日本にはほとんど比類のない自由主義の論調に貫かれており、非武装・非侵略という日本国憲法の精神を先取りしていた稀有なもの。三九篇を精選。

目次

1 急進的自由主義者の出発1912~1913(問題の社会化;国家と宗教および文芸 ほか)
2 大正デモクラシーの陣頭で1914~1923(青島は断じて領有すべからず;禍根をのこす外交政策 ほか)
3 政党政治への提言1924~1931(婦人を社会的に活動せしめよ;行政改革の根本主義 ほか)
4 戦時下の抵抗1931~1945(満蒙問題解決の根本方針如何;綱紀粛正論者の認識不足、我が政治の良化をかえって妨げん ほか)
5 戦後日本の進路1945~1968(更生日本の針路;プレスクラブ演説草稿 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジャズクラ本

16
◎これも「岩波文庫私の三冊」として司馬が選んだ一冊。情けないことに石橋湛山って誰よ?とWikipediaで調べるところから始まった。元は東洋経済新報社のジャーナリストで、後の第55代内閣総理大臣(自由民主党からの第2代目総理)だそうでございます。読んでみると硬軟織り交ぜた骨太の論調で明治大正昭和の気骨ある政治家像が浮かび上がる。しかも満州や台湾朝鮮の占領政策に真っ向から反対しており、大正昭和初期の時点で日本の敗戦後の姿を既に予想している。恐るべき卓見という他ない。現在の政治家に是非とも読んで頂きたい一冊。2020/02/01

勝浩1958

8
大正5年8月15日号社説で「我が国におけるほとんど総ての政治運動が、公然国民の眼の前に行われずして、或る数人、十数人の間に窃かに目論まるるということ、これである。」とある。100年以上経ってもそんなに変わらないように思います。今の政治には失望するばかり。大手マスコミも政府に対しては腰が引けているし、もっと真面に対峙しろと言いたい。2021/06/01

hachiro86

2
ここには「見識」というものが躍如している。2009/08/07

Mariyudu

1
日本の「所謂リベラル」があまりに形骸・空疎化しているせいか、最近この人の名をよく聞く。大正〜昭和中期の政経評論ということで堅苦しい先入観があったけど、読んでみたら滅法面白い。預言者の如き先見の明に驚くとともに、女性の社会進出とか税制改革を伴う地方分権とか、「え?最近の話じゃなくて?w」と苦笑いが出る節も。せめて3年は首相を勤めて何を成し遂げるのか見てみたかった。2018/08/28

小僧武士

1
『わが国の独立と安全を守るために、軍備の拡張という国力を消耗するような考えでいったら、国防を全うすることができないばかりでなく、国を滅ぼす。したがって、そういう考え方をもった政治家に政治を託すわけにはいかない。』朝鮮人や共産党に敵意を煽り、国民の目を政策から逸らすやり方は戦前と同じ。2015/11/21

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