内容説明
種が異なる細胞さえ融合させてしまう不思議な力をもつセンダイウイルス。それはウイルス感染の仕組みを解明するうえで巨大な役割を果たしてきただけでなく、がん治療やエイズワクチン開発などのための画期的技術=センダイテクノロジーをも切り拓きつつある。この世界に誇るべき日本発の科学とテクノロジーはいかに生まれ育ってきたのか?この研究の激流に身を置いてきた著者が、セレンディピティーに満ちた発見と創造の過程を生きいきと描く。
目次
1 細胞融合の発見―センダイウイルス表舞台へ
2 “からくり”を解き感染の普遍的原理へ
3 他にも続出、日本人の貢献
4 細胞から個体へ―ウイルス病原性のNDVパラダイム
5 ゲノム解読も日本が先導
6 ポストゲノムは逆遺伝学―リバースジェネティクス
7 麻疹(はしか)ウイルス学のパラダイムシフト
8 センダイウイルス工学の創出と事業化
9 もう一つの技術―センダイウイルスのエンベロープ工学
著者等紹介
永井美之[ナガイヨシユキ]
1939年生まれ。1965年名古屋大学医学部卒業。名古屋大学医学博士。1970年同大学医学部附属癌研究施設助手・助教授、同附属病態制御研究施設助教授・教授、東京大学医科学研究所ウイルス感染研究部教授、国立感染症研究所エイズ研究センター長、富山県衛生研究所長を歴任。1974年から76年までドイツのギーセン大学ウイルス研究所研究員。ウイルス病原性の研究等に対して、フンボルト賞、野口英世記念医学賞、中日文化賞、武田医学賞、紫綬褒章を受賞(章)。現在/理化学研究所・感染症研究ネットワーク支援センター長。名古屋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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GX
ぇぉ a.k.a. non-Aku
荒野の狼