出版社内容情報
「科学者の言うことは全部正しい,なんて思っちゃいけませんよ.」科学のもつ不確かさから,「疑うこと」の効用を説く,ご存知,われらがファインマンさん.その名調子の講演を,新発見の記録をもとに再現.愉快でいたずら,遊び心あふれるお話のかずかず.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
26
1998年初出。 科学は天国の門を開く鍵ですが、 同じ鍵で地獄の門も開けられる (8頁)。 疑う自由こそは、たいへん重要 なことだ(36頁)。 次世代のための自由。 疑う自由。発展する自由。 冒険の自由。問題解決の自由(72頁)。 各種自由を享受する権利が 次世代にはあるが、 このままだと、放射能を疑う事態 になることは見えている。 先送り、無責任を改める必要を痛感。 被害妄想から抜け出す唯一の逃げ道は、 均衡の感覚をもつこと(132頁)。 2014/06/09
魚京童!
16
人がどんなことを考えようが、それはまずほとんどがまちがっている2014/10/02
shikada
13
ノーベル賞をとったファインマンの学生向けの講演集。科学は不確かなもので、科学は「なにが起きるか」は分かるけれど、「それを起こすべきか」は分からないという話。極端な話、原爆を落として何が起きるかは分かるけれど、それをやるべきかについては科学は正解を出せないとのこと。執筆当時に起きていた冷戦と、欧米の宗教観についての理解がないのでいまいち深く読めなかった。2019/08/06
せろり
5
この本はいまいち。大貫さんの訳なんだけどね。学生の時大変お世話になりました。卒論書いてるとき訃報を聞いたような。2014/08/24
タク
3
この講演があったのは、東西冷戦の真っただ中。今とは全く違う時代背景。それでも色褪せない言葉は、本当にすごい洞察力だ。2013/10/10