出版社内容情報
ケンブリッジ大学出身で西洋志向が強かったリー・クアンユー(1923- )は,開発政策の成功を機に,アジアのアイデンティティを模索しはじめた.この指導者の軌跡を通して,「優等生」といわれるシンガポールは,いかなる国際戦略をたてるのか.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュンジュン
10
シンガポール=リーカンパニーと言われるほど、彼の個性とシンガポールの体制は分かちがたく結びついている。その意味では国家形成の過程を描くのは正しいのかもしれない。が、「現代アジアの肖像」がリーダーに焦点を当てるシリーズだとしたら論点が少しズレているだろう。シンガポールの特異な仕組みに紙数を割くあまり、リーのパーソナルな部分はおざなりになっている。2024/05/19
amanatu_siranui
0
野党等に批判されると名誉毀損で訴えて勝訴を勝ち取って行くリークアンユー、ケンブリッジ卒の元弁護士相手に勝てるわけがなさすぎて申し訳ないけど笑っちゃった 書籍が96年のものなので、もう少し最近のも読んでシンガポールの知識を深めたいところ2024/06/16