出版社内容情報
中世インドにおける支配権力と宗教権威の関係を,イスラムを信奉した異民族の王権と宗教者が造った首都デリーの遺跡を資料として解明し,「政治と宗教」「聖と俗」など普遍的問題に迫る.写真・図版多数.
内容説明
百数十葉のムスリム遺跡の写真によって中世インドの権力と宗教の関わりを解明。中世インドにおける支配権力と宗教権威の関係を,イスラムを信奉した異民族の王権と宗教者が造った首都デリーの遺跡を資料として解明する。著者自身の現地調査の成果によりつつ,「政治と宗教」「聖と俗」などの普遍的・歴史的問題にせまる。南アジア研究の第1人者による注目すべき労作。
目次
第1章 歴史的背景と方法
第2章 王朝権力の交代と城砦首都の変遷
第3章 ムスリム支配権力とモスクの造営
第4章 スーフィー指導者の活動拠点とサルタナット宮廷
第5章 スーフィー聖域とサルタナット支配層
第6章 サルタナット支配層の権力構成と建造物の造営
第7章 デリーのスーフィー3大聖廟とムガル支配層