出版社内容情報
子どもへの愛がすぐれた児童文学をうみだす-近世の豆本やわらべ唄から,福沢諭吉,若松賎子,巌谷小波,竹久夢二,有島武郎,小川未明など,子どものために書かれた名作を紹介しながら,児童文学の原点を考える.
内容説明
子どもへの愛がすぐれた児童文学をうみだす―近世の豆本やわらべ唄から、福沢諭吉『訓蒙窮理図解』『世界国尽』、若松賤子『小公子』、巌谷小波『日本昔噺桃太郎』、竹久夢二「春坊」、有島武郎「一房の葡萄」、小川未明「野薔薇」など、子どものために書かれた名作を紹介しながら、児童文学の原点を考える。
目次
第1講 伝承の児童文化(わらべ唄;絵本『昔咄花咲爺』)
第2講 日本の子供の本の大転換(福沢諭吉の子供向き著作;若松賤子の「小公子」)
第3講 近代文学としての童話(小波の作風の変化―「桃太郎」をめぐって;竹久夢二の「春坊」;有島武郎の「一房の葡萄」)
第4講 大正を生きた小川未明(小説「戦争」と「野薔薇」;「彼女とそれに似たやうな人」;「堤防を突破する浪」と童話二編)