誇り高き市民―ルソーになったジャン=ジャック

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  • サイズ B6判/ページ数 242p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000021029
  • NDC分類 135.3
  • Cコード C0098

出版社内容情報

ヨーロッパ中に数知れずいた下僕のなかで何故ジャン=ジャックだけがあのルソーになったのか.16歳でジュネーヴを飛び出し,放浪を続け,自著に「ジュネーヴ市民」と記すに至るルソー.その思想形成の軌跡を生き生きと描き出す.

内容説明

『学問芸術論』『人間不平等起源論』『社会契約論』あるいは『コルシカ憲法草案』『ポーランド統治論』などを執筆し、近代を創始したジャン=ジャック・ルソー。本書は、その自伝『告白』『孤独な散歩者の夢想』をベースに、数多のルソー研究を踏まえ、丁稚そして下僕を繰り返した、その幼少年時代の歩みを辿りながら、その思想形成を「ジュネーヴ市民」たるその出自にたぐったユニークなルソー入門である。

目次

1 下僕または下僕(ジュネーヴとルソー家;幼年時代;ボセー ほか)
2 遍歴(パリ、リヨン、シャンベリー;レ・シャルメット;失意のとき ほか)
3 「市民」思想家の登場(『学問芸術論』そして論争;自己改革、オペラ『村の占い師』;言語と音楽 ほか)

著者等紹介

小林善彦[コバヤシヨシヒコ]
1927年生まれ。東京大学名誉教授。パリ日本館館長、学習院大学教授を歴任し、現在日仏会館常務理事
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感想・レビュー

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かぶちゃ

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啓蒙主義思想の代表者として云われ続けながらも啓蒙主義の風潮から距離を置いたジャン・ジャックが「ルソー」として大成するまでに、彼は色々な経験をしさまざまな環境に身を置いた中、ジュネーブ市民としての誇りを常に胸のなかに抱き続けていた。そして最終的にジュネーブから拒否されるルソーの姿には、生来彼が感じていた孤独感と同じものが見出だせる。不器用で無能、ちっとも社交的でない音楽家ジャン・ジャックの波乱万丈の物語。2011/05/14

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