京都異界に秘められた古社寺の謎―歴史を動かした京千二百年の舞台裏

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京都異界に秘められた古社寺の謎―歴史を動かした京千二百年の舞台裏

  • 著者名:新谷尚紀【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • ウェッジ(2020/09発売)
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  • ISBN:9784863102279

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内容説明

■民俗学第一人者による「もうひとつの京都」案内
1200年もの歴史を有する京都には「裏の貌」と呼べるべき痕跡が至る所にあり、神社や古寺は時代を超え、「現世」と「異界」のつながりを感じやすい場でもある。「怨霊と御霊」「殺戮と鎮魂」「葬地と聖地」…テレビ番組でも話題を呼び、広がりつつある京都異界ブーム。オモテとウラの両面から知る「もうひとつの京都」。

<本書で紹介する古寺社の例>
【怨霊鎮魂】史上最強の怨霊を鎮める「白峯神宮」
【天変地異】敗者の霊を鎮め疫病を祓う「御霊神社」
【冥 府】冥界への通路が潜む「六道珍皇寺」
【首 塚】二つの怨霊を封じ込めた「明智光秀の首塚」
【怪異譚】安倍晴明と魔界をつなぐ「一条戻り橋と真如堂」
【丑の刻】京都の深層に宿る鬼女の怨念「貴船神社と鉄輪井」
【酒呑童子】鬼の首を埋めて化外の民を退ける「首塚大明神」etc.

[目次]
序 章 京都のほんとうの魅力
第1章 敗者の怨念を鎮める神社
第2章 異界との境界だった神社・古寺
第3章 京都に生きた人びとの墳墓としての神社・古寺
第4章 古都の魔界への入口としての神社・古寺

<編者略歴>
新谷尚紀(しんたに・たかのり)
1948 年広島県生まれ。早稲田大学第一文学部史学科卒業。同大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程単位取得。社会学博士(慶應義塾大学)。現在、国立歴史民俗博物館名誉教授、國學院大學大学院客員教授。著書に『伊勢神宮と出雲大社』(講談社学術新書)、『神道入門』(ちくま新書)など多数。

<執筆協力>
古川順弘 (ふるかわ・のぶひろ)
1970年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。宗教・歴史分野を扱う文筆家・編集者。『人物でわかる日本書紀』(山川出版社)。『古代神宝の謎』(二見書房)、『神と仏の明治維新』(洋泉社)ほか著書多数。本書では第1~4章、コラムを担当。

【写真提供】
仏野念仏寺、積善院、青蓮院門跡、瑞泉寺、Adobe Stock、写真AC、国立国会図書館、古川順弘

※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『京都異界に秘められた古社寺の謎―歴史を動かした京千二百年の舞台裏』(2020年9月17日 第1刷)に基づいて制作されました。
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

58
京都の社寺を巡った一冊。京都のオカルト的な側面に触れた本は数多いが、本書は北野天満宮や六道珍皇寺、一定戻り橋といった有名どころ以外にも、京都神田明神、明智光秀の首塚といった極めてマイナーな社寺まで紹介されているのは好感が持てる。敗者の鎮魂の社寺や境界、死者を弔う寺や魔界への入り口とそれぞれ章立てられてはいるものの、それぞれの歴史は密接に絡み合っている部分に京都の歴史の奥深さを感じられるように思える。この手の本ではあまり触れられない本願寺や平等院があるのも嬉しいかな。京都本は手に取る度に行きたくなるのです。2023/11/22

うー

20
神社仏閣は様々な謂れがあることはぼんやり知っているつもりだったが、これはなかなか(^^;昔は謀反の疑いで処断、のちに冤罪だったことがとても多かったこと、そんな非業の死を遂げた怨霊を慰撫しようとしたこと、そんな謂れを読みつつ実際に古社寺を巡ると、、、、怖いか(^^;2020/11/29

なつき

8
京都に初めて行ったときにまず最初に行ったのは晴明神社と六道珍皇寺でした。中学から迦楼羅舞うにはまって、京都奈良の寺社に色々言っていたので、この本で紹介されているところも半分くらいは行ったことがありました。コロナが落ち着いたらまた京都もゆっくり巡りたいものです。2020/11/04

いちじく

3
タイトル買い。京都で異界といえば六道珍皇寺や一条戻橋だと思っていたけど、葬送の地や極楽浄土を模した平等院も異界と接している地なんだよなー。そうして思うと本当に京都はどこもかしこも興味深い。まだ行ったことのない場所もちらほらあったので、落ち着いたら訪ねてみたい。特に将軍塚は青蓮院へ行ってもなかなかその先足を伸ばせないので次回は目的地として行ってみようと思った。2021/08/12

喜木海弐

2
怖い話かと思えば京都市歴史本だった。 なぜ宇治や宮津は載っていないのか、いや、徹底的に載せまいとしているのか疑問に思ったが思うに市内と外という境界にフォーカスをするためなのではないだろうか、京都はかつては洛内と洛外では大きく扱いが異なり、洛外には鬼が居るという考えがあったほどで今も内と外の境界には鬼の伝説が残っている。この本でも首塚大明神や貴船神社などの鬼の話題に触れている。2023/09/05

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