内容説明
累計発行部数20万部を超える当社最大のベスト&ロングセラーを、2002年の第3版刊行以来、約15年ぶりに改訂。
「テキスト批評という練習法」の解説を充実させ、注の形式に関する説明を整理・更新、参考文献とその解題も一新したほか、著者の講義経験に基づき記述内容もアップデート。
好評を博した明快な語り口調やコンパクトにまとまった構成はそのままに、より理解しやすく使いやすくなった、初心者にベストの1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コウメ
40
養分2。(読書メーター友にオススメして教えてもらった。)Amazon購入。最初にこれを読んで、「レポートとは」という大まかな全体を把握。序論・本論・結論が基本となり、対話であること、2020/06/11
kana
12
論文・レポートの基本構成についてシンプルに述べられていて、1時間くらいでサラッと読める。学問とは「学んで、問うこと」、論文とは「最初に問いがあり、最後には答えが示されること」。2019/10/20
tieckP(ティークP)
8
これも定評のある一冊で、短くて無駄がないところが一番の長所だと思われる。余白や行間も広いので、頁数から想像される以上に少ない分量。例があまり多くなく、エッセンスだけが述べられていて、語りはそれなりに柔らかいので、忙しくてもこれくらいは読める、繰り返し読める、ということになる。読み物としては他に面白いものがいくつかあるのと、レポート単体だと同じ慶應出版の学生のものが優れているのでそちらが合う人はそちらを。欠点と言っていいか分からないが、註の番号を振る箇所や、文献表の年号の位置は、個人的には流派が違う。2023/02/25
うれい
5
中高生までは手書きで感想文やら反省やら書かされていたのに、大学生になると急に課題の様相が一変。戸惑う人も多いのではないだろうか。特に今年はコロナで入学式もなくずっとオンライン授業の人もいるだろうから、レポートの書き方などは特にひとに聞きづらいかもしれない。レポートには決まったルールがあって、形式を守るだけでもちゃんとした印象になる。逆に参考文献の書き方や構成がきちんとしていないと、読んだ人をがっかりさせてしまう。かといって誰かが教えてくれると思っていてもダメ。自分から学びに行く姿勢が大学生の一歩。オススメ2020/06/01
Schuhschnabel
3
戸田山和久『新版 論文の教室』で推薦されていたので読む。基本的には同じような内容だが、冗長さがないため、何回も読み直すにはこちらの方がいいかも。卒業論文を書くときに、自分なりの〈問い-答え〉が固まるまでは情報源を限定すべきというのは、まさしく真理である。2018/07/31