内容説明
花を束ねるだけ、というとてもシンプルな行為ながら、花屋さんの技術の中では実は難しいとされる花束作り。
本書では、ドイツの花の国家資格を持つ橋口学さんが、初心者からもわかるように花束の作り方を詳細に解説します。
自然風景から考える花束の構造や、作りたいスタイルによる花材の選び方、誰に、どのようなシチュエーションで贈るのか?による色合わせのコツなど、基本を懇切丁寧に解説。
作例は35点以上収録し、一つひとつの花束につき、使う花材や作り方のプロセスカットを大きく掲載しています。
花を組んでいく過程での細部の様子が一目でわかるようになっており、これまでの花束本にはない実用的な内容です。
基本となるラウンドブーケのほか、日本の贈呈シーンに欠かせない一方見の花束や、自然素材で作ったフレームを使ったものなど、知っておきたい花束のスタイルを網羅。花束作りを仕事にする花屋さん初心者から中級者、趣味でフラワースクールに通う方、自分で花束を作ってみたい花愛好家まで、すべての花好きの方に向けた1冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くろ
14
まず目で見て楽しめるのが良かった。定番のかわいい、元気な花束から、男受けするもの、枝やツルを使うものまで、作品は幅広い。『キラキラ華やかに』ではなく、あくまで『自然のように』作っていくという印象を受けた。細かな作り方は書かれてない(スパイラルの簡単な説明はある)けど、大まかな手順が載ってるのであとは練習あるのみ。素敵な花束を作りたい。2017/07/10
堆朱椿
3
フラワーアレンジは花を使って描く絵画のようなものだと気づいて、にわかに興味がわきチェックするようになった→初心者。玄関絵のように無難なものもあれば、抽象画みたいな斬新なアレンジもある。何冊か読んでみた中で、一番気に入ったのがこの本。美しい庭の景色を見ているような気分になる、自然で気持ちのいい花束達。花束なのがいい(個人的には切花が一番意味を持つのは、誰かに渡す瞬間だと思うのです)。2015/01/12
岡山の山奥ニート
2
それぞれが個性をもった作品でとても参考になりました。束を持ちにくいとき、何が原因なのか8〜9ページにまとまってます。また枝ものをフレームにして形に動きをだす方法も書いてあり、一度やってみたいなと思いました。ワイヤリングがほとんど分からないので、もう少し調べてみます。2013/02/04
猿田彦
1
花だけでなく葉を入れることにより、自然に近い花束が出来上がりどれも素敵です。花器に活けた見本が少なかったのでそれだけが残念です。2013/11/23