内容説明
都会では、夜になっても照明などが明るく、現代人は暗闇での感覚を忘れかけています。
視覚以外の感覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚が、暗闇を歩くことで研ぎ澄まされていきます。
そんな幻想的な闇の魅力を紹介します。
暗闇体験をすると、光の存在に気づきます。
キノコやホタルといった発光生物などについても、科学的にとらえ、知的なアウトドアとしてナイトハイクを提案します。
これまで、ナイトハイクの正しい方法を記した本はなく、教育現場などで行われているネイチャーゲームとしてのナイトハイクの方法なども知ることができます。
発光生物の観察、星と地図を照らしあわせてのルート確認、もちろん純粋に天体観測についても紹介しています。
天体写真はまた違った難しさの闇写真の撮影方法・テクニックも。
目次
闇歩きの楽しみ
闇に慣れる
闇へ行く
闇の中の怪しい光
闇のしたく
闇暮らしの知恵
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いぼいのしし
31
闇はこわいけれど魅惑的。ナイトハイクはちょっとハードルが高いけれど、明かりを消しての入浴とかはちょっとやってみたい。2022/11/10
ケロコ
20
【図書館】夜の街を歩くのよ。山も歩くの。夜は静かでとても神秘的だけど、ケロコはもう目も見えないし疲れてしまうから夜のお散歩は無理みたい。楽しく書かれている本書はガイドブックとしてお使いいただきたい。図書館には『月と暮らす』もあったけど暗闇関連なんだろうなぁ。2019/07/23
雪紫
16
夜景や夜の灯りの写真を撮るのが好きな身としてはこのナイトハイクの写真達は魅力的(意味合いは違うけど「凍りのくじら」の芦沢光の写真を思い出した)。闇の中の光だから余計綺麗・・・しかしうちの親に見せたら暗くてわからない。言われた。何故に!? 2019/09/05
nao
11
ナイトハイクのすすめ。 ハイキングは分かりますが、闇歩きとは全く新しい。都会から隔てられた暗闇の中で視覚以外の聴覚、嗅覚、味覚、触覚が研ぎ澄まされる…。身近に感じる動物の気配、草や土の匂い、少し緊張した自分の呼吸と心音。想像しただけでどきどき。こんな世界があったなんて。 経験してみたいけれど、きっとガイドさんがついてくれていても木の枝に服を引っかけたり、足を取られて転んだりするだろうなあ。朝日を浴びて傷だらけの自分に苦笑いしそうな予感。まあ、たまにはそんな笑顔で始まる朝があってもいいかな。2016/02/29
雨巫女。@新潮部
10
《私‐図書館》闇に出合うことが、少なくなったなあ。昔は、好きでしたか、最近は、恐いなあ。2012/09/02