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内容説明
今、日本の多くの市区町村では、「住みやすいまち」を追い求めた結果、自己責任や受益者負担の原則が脇に置かれ、適切な受益者負担がなされないまま、表から見えないかたちで財政上のダメージが高まってきている。本書は、そんな現状を憂えた関係者の声なき声をもとに、住みやすいまちをめぐるさまざまな誤解や“不都合な真実”に光を当てる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レモン
41
役所の窓口や公共施設、図書館蔵書数を住むまちの決め手はもちろん、参考にもしないことがほとんどではないだろうか。認可外保育施設を忌避するなとあるが、ただ認可絶対神話を信じている訳ではなく、可愛い我が子が通う保育所ではパワハラや園児への体罰・虐待が起こらず楽しく過ごせることを重視する親が少なくないことを著者はわかっていない。住みたいまちランキングとその実態や、ガラの悪いまちの本当の治安など面白く読めた部分もあったが、不動産の広告にツッコミを入れるスタイルで消費者の肌感覚にはあまり寄り添えてないように感じた。2022/03/16
たこやき
19
最終章の、行政におけるインフラ整備・維持には色々と金が掛かる。限られた予算の中、見えやすい部分に投資が集中し、他が疎かになったのでは本末転倒、というのはその通りだと思う。また、各種指標は、一面的なもの、というのもその通りだと思う。決して全部が悪いとは思わない。ただ、全体を見渡した場合、著者の主観的な判断などが多く入るため、どうしても「そうかな?」と思う部分が多くなってしまう。また、マンションを購入するのと、賃貸はどちらが得か、という第7章は全く本書の内容と関係がないと思う。2018/06/26
arisaka
8
どうも結論あり気で論評しているような気がして、入り込めずに斜め読み。最近人気の武蔵小杉や横浜を取り上げ、行政サービスが良いところは住民の負担が高いとかなんとか……よくわからない……2018/09/23
よう
6
図書館本。2021/02/11
まゆまゆ
6
自治体による様々な住民サービス提供に関する競争は歓迎すべきかをテーマに、その裏に潜む事実を紹介していく内容。行政サービスは結局そこにすむ人達の税収によるのだから、今はよくてもいずれ負担が増すであろうことは容易に想像できる。確かにイメージによるところが大きいのはそのとおりだけど(笑)2018/07/24