内容説明
置き碁は指導碁ですが、三子局になるとひと隅が空いているため、隅では上手の有利な戦いが予測されます。つまり、ハンデの非常に少ない指導碁です。全局的な主導権を上手に奪われないように、注意深く進めなくてはなりません。さらにハンデが小さくなる二子局は、ほとんど互先に近い感覚で打つことになるでしょう。本書は、古今の三子局・二子局より下手がいかにして上手と渡り合い、優勢を維持したか検証するものです。2008年の底本に三子局・二子局それぞれ2局を加筆し、増補版としてお届けします。
目次
第1章:三子局 序盤を意識して/第1局 カカらない布石/第2局 徹底的に戦う/第3局 フリカワリ恐れず/第4局 守って戦う/第5局 手どころのがんばり/第6局 戦う選択/第7局 ねばり強く戦う/第8局 戦い抜く/第9局 稼いでシノぐ/第10局 守ってねらう/第11局 プロの早碁/第12局 崩れない力/第13局 細碁に動ぜず/第14局 失着を越えて/第2章:二子局 終盤を意識して/第1局 秀策の伸び盛り/第2局 若手を鍛える/第3局 守りから攻めへ/第4局 大場を急ぐ/第5局 二子の天元局/第
6局 碁形をキメる/第7局 打ちまわされても/第8局 定石の選択/第9局 最新二子局/第10局 躍らずに一歩ずつ/第11局 混迷となっても/第12局 道策の名局/第13局 堅実第一/第14局 限界を守りきる