内容説明
あなたの歴史常識はもう古い!?邪馬台国所在地論争の最前線!聖徳太子は実在したのか?ペリーが開国を求めた理由とは?士農工商は存在しなかった!長篠の戦いで何が起きたのか?など、近年覆された31の常識を解説!
目次
第1章 歴史の夜明け 原始・古代篇(歴史教育最大のタブー―神話は歴史教育に必要か?;我々はどこから来たのか?―ころころ変わる人類の起源 ほか)
第2章 武家政権による統治 中世篇(あの語呂合わせが消滅?―鎌倉幕府はいつ誕生したのか?;あなたは一体だれ?―偉人の肖像画論争の最前線 ほか)
第3章 太平の世を謳歌した 近世篇(あの2文字が教科書から消えた!―日本は鎖国していなかった;厳然たる身分制度はあったのか―士農工商は越えられない壁? ほか)
第4章 帝国の誕生と終焉 近代篇(近代日本の夜明けを呼んだ男―ペリー来航の狙いは何だったのか;奉還してもやる気まんまんだった―最後の将軍慶喜の秘策とは? ほか)
著者等紹介
濱田浩一郎[ハマダコウイチロウ]
1983年生まれ、兵庫県相生市出身。歴史学者、作家、評論家。皇學館大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。兵庫県立大学内播磨学研究所研究員・姫路日ノ本短期大学非常勤講師・姫路獨協大学講師を歴任。現在、大阪観光大学観光学研究所客員研究員。現代社会の諸問題に歴史学を援用し迫り、解決策を提示する新進気鋭の研究者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mazda
21
教育勅語の話は前回読んでいなかったのですが、開国直後の日本人は外国人が聞いて不快になるほど自虐的だったようです。英語での受け答えを一生懸命やる半面、日本語や日本の歴史のことを全く知らない人が多数いたことに心を痛めた明治天皇のお気持ちがよく理解できます。宗教色をほぼ完璧になくしたにも関わらず、内村鑑三などは文句を言っていたそうです。人も会社も自分さえよければいいという時流の今こそ、教育勅語を復活させるべき時期だと思います。2018/10/01
mazda
17
ギリシャ神話の話はするのに、なぜか日本の神話について知らない日本人。そもそも、神話が真実かどうかなんて話はナンセンスで、昔の人がどういったものの見方、考え方をしていたのかを知るきっかけになることが重要でしょう。鎌倉幕府の設立が1192年でなく複数の候補があるって、そもそも頼朝が、自分が偉いと分かっているのにわざわざ「今日鎌倉幕府成立ね!」なんていうわけないし、何を持って幕府成立なのかも定義があるのかどうだか…。歴史は時代とともに「常識」が変わっていくのは当然なので、常にウォッチしておく必要があるでしょう。2018/08/29
入江・ろばーと
0
筆者の歴史観は好感が持てる。教育勅語の成立過程を紹介していて参考文献見たら貝塚さんの本がなかったのは意外だった。2016/10/31
星辺気楽
0
後半部の近現代史でやや承服しかねるところはあるものの、「歴史」は固定されたものではなく、新しい資料、新しい解釈によって流動的に変化していくものであることが分かった。それにしても入試対策でしかない社会科の在り方をはやく見直すべき時ではと改めて思いました。 2018/05/13