内容説明
イギリスのEU離脱,トランプ米大統領登場に世界が揺れる中,大義なき解散と選挙に翻弄される日本.ポピュリズムという世界潮流,止まないマネーゲームの狂奔,没落の恐怖におびえる中間層の右傾化など,内外情勢の退嬰に,我々はどう正対すべきか.歴史に向き合い,民主主義による資本主義改革を提言する.『世界』好評連載の第五弾.
目次
はじめに┴1 戦争を制御する知┴ひとはなぜ戦争をするのか そして、日本の今┴節目の年、二〇一七年 ポピュリズムの先にあるもの┴トランプ政権の本質 正対する日本の構想┴「運命の五年間」から一〇〇年 戦後七〇年の日本への問いかけ┴二〇一七年夏への思索 内外の退嬰の中で┴ウィーンから考える北朝鮮問題と中東エネルギー地政学┴人間機械論の変遷 デカルトからAIまで┴二〇一八年への確かな視座 世界同時好況の陥穽と閉塞感を超える視界┴2 デモクラシーと肥大するマネー資本主義┴覚醒の年への思い 二〇一四年、日本の死角┴ウ