内容説明
乞食軍団のエラとピーターは、星涯市の上流人士たちの事前音楽会に潜入していた。彼らは、タンポポ村消失事件の唯一の生還者モク老人の言葉だけを手掛かりに、村人たちの行方を追っているのだ。そこで彼らが目にしたものは、事前とは名ばかりの音楽界の実態と、思いもよらぬ強敵の出現だった。宙を舞い、凶暴な奇獣を操る恐るべき敵に、手を焼くピーターたち。それを見かねた軍団の重鎮こと和尚が、凄まじい気魄で敢然と戦いを挑むが……一方、事故を起こした宇宙コンテナの救出作戦に向かった又八たちもまた、困難な冒険に突入してゆくのだった!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほにょこ
2
★★★☆☆ タンポポ村消失の原因となった計画をつきとめ、それを阻止しようとする乞食軍団の歌劇な活躍など。強敵の怪しい道士も現れました。コンテナ輸送の話もあったけれどこれがメインとは思えませんでした。どういう展開になるのでしょうか。2022/03/02
餅屋
1
シリーズ4冊目▲消失したタンポポ村からの生還者「モク老人」の言葉を手掛かりに慈善音楽祭で目撃したのは、凶暴な奇獣を操る恐るべき敵だった▼機動航空宇宙師団男声合唱団による組曲〈恋のパンパネラねずみ〉から始まるコンサート。ネンネとお七の乗る宇宙船も〈パンパネラ〉ってこれ好きですね。上流階級の会話が「困るンざンすよ」調の喋りですが、著者は良いとこのボンボンですよねぇ!星系軍が演習地として接収した鳴子山地では、抵抗した村民が1000人以上殺されたと当事者難民たちが噂するなんて、ほんと命の軽い世界です(1983年)2022/05/01
uekata
1
道士様は何者?輸送の話も繋がってるのか。 「月光とピエロ」って本当にある曲だったとは。2020/05/05
Snusmumriken
1
進みは停滞気味。伏線かもしれないけど。怪しい道士が何とも言えない。 このシリーズ、TRPGのTravellerや宇宙船サジタリウスのノリでたまらない。2017/12/17
suzuki-takefumi
1
本筋はさして進まず、と言った感じ。悪役や小役人は徹底して酷い目にあう世界だなあ。謎の導師が異色なキャラクターだし、脇道かと思っていた貨物回収の話に絡んでいるようで、先がちょっと読めなくなってきた。2015/05/05