内容説明
元公卿の華族・春日井正親の第3夫人・蝶子が「かわせみ」に逗留することになり、るいの留守を預かる千春は大いに緊張する。思いのほか気さくな華族夫人に、胸を撫で下ろしたのもつかの間、常客の鼻つまみ者・銀三の案内で、築地居留地に出向き、賭事に興じているという。夫人の本当の狙い、その意外な正体とは? 表題作「華族夫人の忘れもの」ほか、千春が麻太郎の出生の秘密を知る「西洋宿館の亡霊」など、明治のかわせみ第2弾となる全6篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こころ
25
『御宿かわせみ』は、四季折々の花や料理がよかったが、『新・御宿かわせみ』では、着物の数々が目に浮かぶような描写。時代・季節が感じられる。2012/04/05
まいさん
12
新・御宿かわせみを読むと麻太郎や源太郎達を通して、幕末から明治へと移り変わる頃の、明治維新を成し遂げた志士達ではない、庶民の暮らしや江戸の町ってこうだったのかと素直に思える。麻太郎の実の父が誰であるかを知った時の源太郎のさりげなさが良かった。2018/07/20
gosuken
11
そっかー、るいは知っていたのかぁ。明治編に馴染んできたかな?でも、東吾がいないのは、寂しい・・・2016/03/19
jima
8
「西洋宿館の亡霊」がよかった。借りていた「かわせみ」全て読み終わった。新シリーズであと一冊出ているのでそのうち貸してもらえるでしょうが。御宿34冊、読本1冊、新御宿2冊。7月14日に一冊目を読み始めて6ヶ月。かわせみの登場人物の皆さん、楽しいひとときを過ごさせてもらえました。ありがと~。2013/01/15
kazu@十五夜読書会
8
御宿かわせみの新シリーズ2作目2012/08/30