内容説明
四国を東西に貫く大河・吉野川。県は地域振興のため、この川の流域を「藍色回廊」と名付けた。四国八十八カ寺の取材のため、徳島県を訪れていた浅見光彦は、迷宮入り直前の殺人事件に出合う。調査を進める浅見は、住民を賛否で二分する吉野川可動堰建設問題に直面した。そして、新たな殺人事件が…。川に翻弄される女たちの運命。浅見が辿りついた真相とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
がたやぴん
38
シリーズ79。この頃になると光彦はとても柔らかく優しい。初期のように関係者を集めての推理披露はせず、知人経由で自首を促す。時折、自殺に追い込んだり、奨励したりすることもあるが今回は純粋に自首を勧める。複数の女性が登場する珍しいパターンで、このうちの1人が犯人だろうと思いながら読んだ。ヒロイン=嫁候補探しとして読んでいるため、どうしてもココに目がいく。徳島の自然を描いたことで、結果としてダム問題の社会派作品となった。鹿児島と沖縄を残し45都道府県目らしい。2015/04/26
まり
11
図書館本。今回は登場人物が結構多くて…特に女性が多かったような気がする。しかも姉妹だったりして途中で何度か混乱した。藍色回廊と言う言葉の響きが綺麗で…でもその裏にこんなにドロドロの事件が隠されていたとは…何だかこの差に驚くし凄いとも思った。今回は母上もお兄さんも出てこなくて残念だった。2024/10/21
しんすけ
2
浅見光彦シリーズも『沃野の伝説』あたりから社会性の強いものになっている。本書の自著解説では社会派ではないと断っているが、現代の社会問題に関心を持っていることは疑いない。327ページに「倹約や貯蓄を奨励するのならともかく、どんどん浪費せよとたきつける政治というのは、なんだか胡散臭い感じがする。」とあるのは、悪徳政党自民党を皮肉っているようで小気味良い。消費拡大で景気が好転するような嘘を振りまき増税し自己が潤うことだけを考える政治家が大半だから、本書のようにゼネコンが暗躍する場が生じてしまうのである。2014/12/05
たけお
1
中学生時代に読了
road-and-sky
1
徳島には行った事がありませんが、この小説の舞台を一度訪れてみたくなりました。いつもながら、光彦さんの推理力には脱帽(^_^;)2013/04/20




