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『なしくずしの死』<上巻><下巻>
ルイ・フェルディナン・セリーヌ【著】、高坂和彦【訳】
河出書房新社(2002-03-20出版(上巻)、2002-03-20出版(下巻))
ISBN:9784309462196(上巻)、9784309462202(下巻)
舞台はパリの貧民窟。世界で一番惨たらしい小説です。 |
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『スーフィーの物語―ダルヴィーシュの伝承』
イドリース・シャー【編著】、美沢真之助【訳】
平河出版社(1996-07-05出版)
ISBN:9784892032714
イスラム神秘主義の不思議な寓話集です。 |
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『永遠に来ないバス』
小池昌代【著】
思潮社(1997-03-01出版)
ISBN:9784783706458
なんだかわたし自身の人生を表わしているような題名です。今もっとも輝いている現代詩。 |
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『トウガラシのちいさな旅―ボーダー文化論』
越川芳明【著】
白水社(2006-12-30出版)
ISBN:9784560027943
モロッコからメキシコへ、さらにオキナワへ、国境線を越えて拡がる文学の試み。 |
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『文藝ガーリッシュ―素敵な本に選ばれたくて。』
千野帽子【著】
河出書房新社(2006-10-30出版)
ISBN:9784309017853
世界に冠たる少女文化王国の日本で編まれた少女小説のガイドブック。 |
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『幼なごころ』
ヴァレリー・ニコラ・ラルボー【著】、岩崎 力【訳】
岩波書店(2005-04出版)
ISBN:9784003750513
プルーストは長すぎてという人は、これがお勧め。少年少女の誰も知らない心の痛みをそっと描き出した短編集。 |
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『マルクス・アウレリウス「自省録」』
マルクス・アウレリウス【著】、神谷美恵子【訳】
岩波書店(2006-02-10出版)
ISBN:9784003361016
ローマの文人皇帝の著作。いつも勇気がなくなったときに読む本。エイズで倒れたフーコーの枕元にもありました。 |
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『カーライルの家』
安岡章太郎【著】
講談社(2006-12-15出版)
ISBN:9784062134194
最新のエッセイ集。これまでの安岡ワールドがパノラマのように現れては消えてゆきます。 |
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『シチリア幻想行』
新井豊美【著】
思潮社(2006-10-31出版)
ISBN:9784783716341
ビュランで一行一行を銅版に彫り付けていったような詩集。イタリアに対する考え方が変わります。 |
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『沖縄「戦後」ゼロ年』
目取真 俊【著】
PHP新書(2005-07-10出版)
ISBN:9784140881507
オキナワの現実を理解するためにまず読んでおきたい一冊。著者はオキナワ気鋭の小説家。 |
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『小説の準備―コレージュ・ド・フランス講義1978-1979年度と1979-1980年度』
ロラン・バルト【著】、石井洋二郎【訳】
筑摩書房(2006-10-25出版)
ISBN:9784480790095
ハイクとはまだ水につけないでいる水中花の束であると、バルトは語っています。日本人に生まれていればよかったのに。 |
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『ゆらてぃくゆりてぃく』
崎山多美【著】
講談社(2003-02-24出版)
ISBN:9784062116862
オキナワを舞台とした、不思議な語りの宇宙が広がっていきます。 |
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『四谷シモン〈前編〉―創作・随想・発言集成』
四谷シモン【著】
学習研究社(2006-12-20出版)
ISBN:9784054020689
あの伝説の人形作家の、これまでのドキュメントを集めたもの。 |
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『プラテーロとわたし』
フアン・ラモン・ヒメネス【著】、長南 実【訳】
岩波書店(2001-02出版)
ISBN:9784003273319
驢馬を好きな人から、このスペインの田舎を舞台とした少年時代の回想風物語は夢中になれるでしょう。 |
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『ブリキ男』
秋山祐徳太子【著】
晶文社(2007-02-25出版)
ISBN:9784794967084
ジャリよりも過激で、アルトーよりも心優しく、ジャコメッティよりも深遠なる彫刻を作る芸術家の奇怪な回想録です。 |
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『世界の食文化〈4〉ベトナム・カンボジア・ラオス・ミャンマー』
森枝卓士【著】
農山漁村文化協会(2005-01-25出版)
ISBN:9784540070037
長らくアジア料理の研究家として活躍してきた著者ならではの研究書です。 |
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『家庭で作れるロシア料理―ダーチャの菜園の恵みがいっぱい!』
荻野恭子【料理】、沼野恭子【エッセイ】
河出書房新社(2006-07-30出版)
ISBN:9784309280608
なつかしさの食卓を演出するには、この本が一番。 |
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『牡蠣礼讃』
畠山重篤【著】
文藝春秋(2006-11-20出版)
ISBN:9784166605422
オイスター好きの人ならぜひとも知っておきたい興味深い話がいっぱいです。 |
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『オイスタ−ブック』
M.F.K.フィッシャー【著】、椋田直子【訳】
平凡社(1997-12出版)
ISBN:9784582762273
くやしいけど、これに対抗できるオイスター本は、まだ日本では書かれてませんねえ。ときどきすごくイジワルな書き方になるのがおかしい。
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『土鍋ひとつ!でおいしくできた!―楽ウマ90品』
濱田美里【著】
青春出版社(2005-12-15出版)
ISBN:9784413064163
徹底した実用書です。料理に不要な調理器具はいらない。アイデアひとつで何でも作れることを実証した90品。 |
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『悲楽観屋サイードの失踪にまつわる奇妙な出来事』
エミール・ハビービー【著】、山本 薫【訳】
作品社(2006-12-15出版)
ISBN:9784861821080
パレスチナの夢野久作みたいな人。悲劇をいかに喜劇と見なして生き延びるか、というのがテーマです。 |
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『恋する虜―パレスチナへの旅』
ジャン・ジュネ【著】、鵜飼 哲【訳】
人文書院(1994-03出版)
ISBN:9784409130179
泥棒作家が死ぬまで書き続けた、パレスチナ闘争をめぐる長編小説。ジュネはお母さんが恋しかったんだなあ。 |
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『日帝時代、わが家は』
羅 英均【著】、小川昌代【訳】
みすず書房(2003-02-13出版)
ISBN:9784622048602
大杉栄の弟子だった朝鮮人が、独立運動に加担し、国境を越えて満洲へ。半世紀のちに娘の手によって書かれた伝記です。ヴィスコンティが韓国に生きてたら映画化するでしょう。
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『神々の闘争 折口信夫論』
安藤礼二【著】
講談社(2004-12-20出版)
ISBN:9784062126908
折口信夫のゲイ問題を正面から論じる気鋭の批評家によって書かれました。 |
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『おばあさんになった女の子は』
石井睦美【文】、宇野亜喜良【絵】
講談社(2006-11-17出版)
ISBN:9784061323391
子供にとって書物とは文字の連なりである以前に、不思議なオブジェであることを思い出させてくれる絵本。 |
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