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内容説明
ベストセラー『捨てられる銀行』が明らかにした森信親・金融庁長官の金融大改革。第2弾は「資産運用の大改革」だ。キーワードは「フィデューシャリー・デューティ」。いま、銀行や生保、証券会社が売る金融商品の多くは高額手数料を取れる金融機関本位の商品ばかり。森長官の資産運用改革はここに厳しいメスを入れつつある。「愛される」のか「捨てられるのか」。森長官の真意をいち早く見抜くために全金融機関関係者必読の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
130
前作の「捨てられる銀行」がかなり銀行員にショックを与えたと思うのですが、今回はフィデューシャリー・デューティを前面に押し出した金融庁の森長官の考え方がはっきり出ていて資産運用・販売会社などにも影響を与えそうです。これらの根本問題にあるのはすべて、金融機関の業績評価主義であると思われます。支店長あるいは担当者が自分の担当したときだけ実績を上げようとする姿勢こそが問題であると思われます。そうしないと貸出金で不良債権を作り、収益では顧客を犠牲にするという状況は改まらないと思われます。2017/04/25
Kentaro
38
銀行改革の狙いとして、フィデューシャリーデューティーというキーワードがある。これは、受託者責任と訳されてきたものだが、森金融庁長官の真意は、真に顧客本意の業務運営をする信託業務である。銀行や生命保険、証券会社各社がお客様の資金運用のためと販売する金融商品の多くは、そのお客様から高額の手数料をいただくような商品ばかりで、お客様の資産を着実に保全し、可能な限り増やしていくといったお客様本意にはなっていない。 銀行はお客様の大切な資産をお客様第一で運用し、可能な限りその原資を減らすことなく運用益を出すことだ。2019/10/09
TATA
35
馴れ合い体質の金融機関にただ変わるべきと言っても簡単ではないのだろう。筆者の論調も金融庁を礼賛し続けるもの。論の組み方に疑問はあるが、僕らも投資ということを少し考えてみなければと思わされました。2017/07/17
メタボン
31
☆☆☆ 最近ありがちな、タイトルであおる本。内容は筆者の主張よりも、金融庁の政策や金融機関の「フィデューシャル・デューティー」宣言の紹介、焼き直しが多く、もう少し踏み込んだものを期待していただけに、残念であった。資産運用については、手数料が高く金融機関に都合の良いものではなく、長い目で自分のポリシーを持ってしっかりと商品を選択する必要があるなと実感できたのは収穫だった。それよりもマイナス金利はいつまで続くのだろうか?金融機関の体力はもつのであろうか?2018/01/31
K2
27
『捨てられる銀行1』から約半年。 前作がとても勉強になったので、本屋で見つけて即購読。 金融行政が何を目指しているのかが、とてもよく分かり、勉強になる一冊でした。金融機関で働く方には、必読すべき一冊ではないかと思います。2017/06/12