内容説明
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たとえば引越しの前日にようやく荷造りを始める、計画性が全くないアキラさん。 たとえばどんなに大事なことも妻まかせ、他人事のように見ているだけのアキラさん。 悪い人ではないのだけれど、どこか人とずれている、典型的なアスペルガー症候群の夫、アキラさん。 そのアスペルガー的行動に振り回され続けた妻が、家庭と自分を守るためにとった方法とは!? 一番身近にいた妻だからこそ描けたアスペルガー症候群を知る現実と本音、情報満載!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
45
御主人がアスペルガー症候群である漫画家さんのコミックエッセイ3巻目。前巻で旦那の退職と内緒でしていた借金が祟り、家を売却。御主人と著者&子供達は別居に。本巻では御主人に「あの時こういう風に言えばよかった」という研究成果と、思い出が中心。社会性の乏しい旦那に普通である事を強要していたのではないか?という著者の考えは勉強になる。我々はつい異質なものを否定する根拠そのものにしがみついている。否定する側もまた自分の価値観を押し付けているのだ。かくあらねばというのは無いのだ。どんな家庭もどんな人も異質。2015/03/16
たまきら
38
なんというのかな…コミックエッセイの素晴らしいところは、問題は確かに問題だけれど、謎が解け、愛情があれば結構歩み寄れるのだ、ということを教えてもらえるところじゃないでしょうか。特に夫が理解できずに苦しみながらも、前向きに解決方法を探そうとしているこの人のコミックエッセイは共感出来て好きです。自閉症スペクトラム障害の程度を含め、医師の解説も非常にわかりやすく、同じ問題で苦しんでいるご家族には手に取りやすいものだと思いました。2022/08/01
あん
38
1,2巻を読んだとき、夫婦仲が破綻して別居を決断したのでは?と感じたのですが、別居という形をとったからこそ、ツナさんの家族がうまくいくようになったみたいです。 家族っていろいろな形があってもいいんじゃないか、普通に合わせなくても大丈夫って思える作品でした。2014/07/11
オカメルナ
36
親でも理解するのが大変な時が多々ある。それを言わば他人の妻が特性を理解し伴に生活をして行くって大変な事だよね~ 彼らの場合は別居婚と言う形に落ち着いたようですが。アスペルガーや高機能自閉症の方は、気づき難いことはあっても、繰り返すことで確実に学習し適応してゆくことが出来ます。そして彼らの多くは自分で何とかしようと努力します。だからこそ周りのサポートって大切なんだな。2013/05/13
ありちゃん@道東民
29
旦那さんはアスペルガーシリーズは、前々から気になっていて、シリーズ一作目を読んでから、他の作品を読みたいと思っていたので、ブックオフで見つけた時はラッキーでした。最高のあきらさんに対するラブレター本です。あきらさんは、アスペルガーですが、アスペルガーじゃない夫婦にも参考になると思います。ツナさんの相手を思い、どうしたらいいか真剣に考える。時にはぶつかっても、夫婦でい続けようとする姿勢や打開策が素晴らしい。見習わないといけないなと真剣に考えました。2018/05/06