内容説明
江戸時代の長崎を舞台に、奉行所の与力格・伊立重蔵が活躍する書き下ろしシリーズも、いよいよ最終章です。長崎に偽装したイギリス船が現れた「フェートン号事件」に、重蔵はこれまでに培った人脈──錺職人から裏社会の男、さらには阿蘭陀人、唐人まで──を駆使して立ち向かいます。銃弾も飛び交う激しい攻防の結末は? その時長崎奉行は? 出島を抱える町ならではの異国情緒を最大限に活かし、この町でしかありえない最大級のスケールでおくる、迫力の1冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
誰かのプリン
11
★2018/04/09
高橋 (犬塚)裕道
3
星4。幕末期の大国の横暴と小国の必死。活劇としても面白かった。2017/05/08
ねこランナー
0
ついに完結編2016/06/16
goodchoice
0
オランダ船を偽装したイギリス船が長崎に現れ、大きな問題が発生する。重蔵はその解決に力を尽くし、ついに打ち払う。そしてそれが基で主が切腹となり、それが転機で重蔵の人生が大きく変わっていく。最後はハッピーエンドで何よりだった。2016/03/02
鯖
0
シリーズ全て読みましたが、長崎を舞台にした時代小説に抱くイメージ(チャンバラが派手だとか、出島行きの遊女がホニャララとか、悪徳長崎商人が連発銃もってニタリと笑うだとか、抜け荷で薩摩が暗躍してるだとか)を全て小さくまとまめて、ひたすら地味にした感じというか…。史実寄りというより、現実はせいぜいこの程度だったんだろうなあというか。せっかく長崎が舞台なのだから、もっと派手で極彩色に、妄想爆発させて欲しかったという個人の勝手な感想。すみません。2013/09/14