内容説明
百八つの星の宿命を背負って、梁山泊に集結を終えた百八人の好漢たち。彼らはついに朝廷の大赦を得た。一躍国のため命を捨てて働くべく、行動を起こす。だが、彼らの抬頭を喜ばない佞奸たちの策動で、辺境の地辺境の地へと防備の名目で遠ざけられる。好漢たちはしかし勇躍己が職責を完遂するのだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Pustota
2
今回の山場は石つぶて夫婦の誕生だろうか。女将軍が普通に渡り合ってるのを見ると今の娯楽作品に通じるものを感じる。あと途中の悪者の濡れ場が、描写があけすけすぎて驚いた。2018/12/26
東森久利斗
1
奇書の名に恥じない波乱万丈、荒唐無稽、奇想天外な展開が、怒涛のごとく大団円まで突き進む。光り輝く原石の魅力を忠実に伝える翻訳は、数ある「水滸伝」では定評のあるところ。奇書の魔力に吞まれそうになりながらも何とか完読。原典もののハードルの高さを思い知る。装丁の奇怪なイラストは奇書の名に相応しく迫力満点。北方水滸伝は別物だということが良く分かる。2019/06/25
Kyo's
1
百回から突然完全に違う話になった印象。戦いの単調さはともかく、話としてはそれなりに面白いです。河北の降将が沢山出てきて活躍しているのを見ていると、これ、百八星にする必要あったんだろうかと思ってしまいます。でも、やられるのも降将からなので、当て馬感もハンパない。あと1巻。今回は頑張れそう。2018/04/16
イエテイ
0
遼を打ち、田虎軍と戦い、次は王慶軍と、宋江軍の戦いは続く。 戦いの描写がどうも平易というか、訳本だから仕方ないのかな。2015/10/18
engawa
0
頑張っても頑張っても、貪官汚吏に阻まれて認められない梁山泊の英雄たち。どうして、国に認められたいのか? この物語を紡いだ人々の疑問を、正面から受け止めたい。2011/10/27