内容説明
いま、大学で初年次教育の在り方が大きな問題となっている。高校までの受動的な暗記型教育から、大学で求められる能動的な学習への転換の難しさが、学習意欲・目的意識のない学生を生み出しているからである。本書は、河合塾が総力を挙げ実施した「全国大学初年次教育調査」の結果分析に基づき、進んだ大学の取り組みを詳細に紹介。各方面の研究者による、今後の課題を提示する示唆に富んだ問題提起も収録。
目次
第1部 河合塾からの初年次教育調査報告(河合塾からの初年次教育調査報告―学生を変容させる初年次教育はいかにあるべきか;「評価の視点A~C」別にみたグッドプラクティスの事例集)
第2部 大学からの先進的初年次教育の事例報告と質疑応答(複数の初年次ゼミを有機的に結合:高知大学(農学部)
ポートフォリオシステムでも成果:金沢工業大学(全学)
質疑応答(名古屋会場) ほか)
第3部 初年次教育のこれからを考える問題提起(新しい評価のパラダイム―パフォーマンス評価の観点から;知の活用のためのコラボレーション―認知科学、学習科学を基盤にした新しい学びの創造を目指して;日本における初年次教育10年を踏まえ、次の展望は ほか)
巻末資料