出版社内容情報
京都在住の気鋭の著者による、『やすらいまつり』に続く官能連作小説集第2弾。
内容説明
雅やかで妖しい古の都、京都。彷徨う魂を鎮めるかのように繰り広げられる数多の「まつり」。再び出会うことを運命づけられた人々は囃子に誘われる。男を裏切った祇園の元・舞妓、理不尽な理由で結ばれなかった男女、ふたりの女とひとりの男の奇妙な三角関係…。褥で交わされた睦言が情念と打算を駆り立てる。「京おんな」の怖さ、切なさ、狂おしさに満ちた極上の官能短編集。
著者等紹介
花房観音[ハナブサカンノン]
京都女子大学中退。2010年「花祀り」で、第1回団鬼六賞大賞を受賞し、デビュー。映画会社、旅行会社などを経て、現在もバスガイドを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
京都と医療と人権の本棚
感想・レビュー
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ミカママ
113
久しぶりの花房さん。ああああ、もうため息しか出ない。この感覚は女性じゃないと、いや花房さんじゃないと描けないよね。一番のお気に入りは、やっぱりというかなんというか「七夕まつり」ん?1年に一度にだけ、七夕のころの逢瀬?どっかで聞いたことがあるような(苦笑)そうだよね、子どもが絡んできたら、不倫のオトコとオンナはいっしょになれない。これが最後、と決めたふたりの逢瀬に思わず涙がにじんでしまった。「忘れへん」「俺も、忘れないーだから幸せになってくれ」ふたたび、あああああ。2015/11/14
じいじ
66
京都の歴史ある六つの「まつり」を題材にした、京おんなの激しい悦楽の恋の官能短篇。恋には喜びや悲しみ、孤独が伴うもの。著者はこれらの感情をセックスを手段にして表しかったのだろう。各編それぞれ人物設定に変化をもたせて描いているので、話の筋は厭きない。つぎの2編がいい。年一度の逢瀬は七夕の日に。「かぞくで いつまでも いっしょに くらせますように」短冊に込められた一人娘の願いは切なく重い【七夕まつり】。亡父が愛した京の女。時代まつりの夜に男の面影を残す息子に遭遇。親子二代の男によせる激しい女の情念【表題作】。2015/11/20
まさきち
65
京都の祭りを題材にした6編の官能話を集めた短編集。行為の最中の京言葉もいいが、その後に漂うペーソスもまた魅力のひとつで、花房ワールドを思いっきり楽しめた一冊でした。2021/06/16
ブルちゃん
38
京都のまつりにちなんだ短編官能小説。著者さまのあとがきから、女の表の顔と裏の顔。「男に抱かれ乱れて声を出しても、心までは奪われない」という言葉がとてもピッタリだったなと思うお話。さらりと読了できるのが良き✨2025/10/15
HMax
35
「時代の流れを過去のものとせずに、ただそこにあるものとしていきながらえさせている街」、京都を舞台にした6つの祭りの物語。まつりの後の物悲しさに後ろ髪を引かれるままに、ひな祭りの今日、読了。節分まつりの結子、「見るだけやなく、たしかめてや、ほんもんを」、こんな女性は本の中だけでしょうけど、やはり、読むだけやのうて、確かめたい。2022/03/02




