光文社新書<br> 問題は、躁なんです―正常と異常のあいだ

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光文社新書
問題は、躁なんです―正常と異常のあいだ

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  • サイズ 新書判/ページ数 195p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334034429
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C0211

出版社内容情報

奇妙な言動、不可解な事件の裏に……躁を知ると人間理解が深まる。
“国民病”の「うつ」と比べて、知られざる「躁」。その奥深い世界を、初めて解き明かした一般書。

うつがあれば、躁もある。ただし躁が取り沙汰されることは少ない。躁病のみを取り上げた一般書もない。これには理由があって、躁はうつよりも頻度が低い。しかもことに軽躁状態は、見過ごされやすい。明るく元気があってよろしい、というわけである。しかしそれは空疎で騒がしいテレビのバラエティー番組を、明朗で快活さにあふれた楽しいひと時と思い込むようなもので、先入観をあらためる必要があるのではないか。(中略)
本書は、さまざまな角度から躁についてのアプローチを試みている。読み進めることで読者の人間理解がより陰影に富んだものとなれば、著者としては当初の目的を果たせたと安堵することになるだろう。(「はじめに」より)

【目次】
まえがき
第1章 突進する誇大妄想
第2章 奇人と病人
第3章 躁の風景
第4章 事件の真相
第5章 躁という危うさ
第6章 医学的なこと、その他
いささか長過ぎる「あとがき」

内容説明

奇妙な言動、不可解な事件の裏に…。躁を知ると人間理解が深まる。“国民病”の「うつ」と比べて、知られざる「躁」。その奥深い世界を、初めて解き明かした一般書。

目次

第1章 突進する誇大妄想
第2章 奇人と病人
第3章 躁と風景
第4章 事件の真相
第5章 躁という危うさ
第6章 医学的なこと、その他

著者等紹介

春日武彦[カスガタケヒコ]
1951年京都府生まれ。日本医科大学卒業。医学博士。精神科医。都立中部総合精神保健福祉センター、都立松沢病院、都立墨東病院精神科部長などを経て2007年から東京未来大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

85
鬱は心の風邪、ならば躁は心の脱臼である という下りだけでもこの本の収穫だと思った。様々な躁に関するエピソードや躁の症状とともに躁についての解釈が載っていて興味深く読むことが出来た。有名女流小説家の躁についても語られている。しかし躁というのをこの本だけで画一的に捉えることも安易だと自戒。軽躁状態というのは確かにテレビの楽しくて明るいと受け取られるバラェティー番組が当てはまることに気づいた。軽躁状態というのも巻き込まれている人にとってはかなりのストレスなんだろうな・・・2017/02/13

どんぐり

68
話はとってもわかりやすいが、処方箋らしき話は出てこない。作家の有吉佐和子さんとか、事件で報道された躁病の人を列挙して、最後に付け足しのようなICD-10の解説がある。よりによって専門医が週刊誌の面白ネタのように書いて、自身の診療経験を語っていないのは、どういう了見だろう。自験例がないのは、「躁病」の患者はめったに受診してこないので診たことがないのかもしれない。この本では、自慢話が大好きでいつまでも枯渇しないエネルギーを振り撒いている奇人、変人がいたら、躁病と思えということしかわからない。著者の『鬱屈精神科2016/05/13

kei-zu

29
鬱(うつ)だけじゃない。躁(そう)だって危ないんだ。正常な判断ができない状態で行った行為がどれだけの影響を及ぼすか。 精神科医の春日先生が、実際の事件や臨床例から躁状態の危険を解説する。有吉佐和子の「笑っていいとも」番組ジャック事件、シミュレーター・マニアのハイジャック。ありましたねぇ、そんなこと。 翻ってわが身も、勢いに乗って飛んだへまをやらかしていないか、ちょっと不安にあったり。本書の副題にあるように、私たちは正常と異常の狭間にいるのだ。2021/09/08

阿部義彦

17
精神科医の春日武彦さんの新書。2008年刊。鬱病はよく知られて、『心の風邪』と例えられる程ですが、躁病に関しては先ず絶対数が圧倒的に少ないし、私が知ってるのは小説家の北杜夫さん位です。そんな躁病を鬱の『心の風邪』に対比して『心の脱臼』と著者は例えます。具体例では過去の『笑っていいとも』で起きた有吉佐和子先生の所作を例に上げてます。自分は初めて知りました。兎に角全能感に支配され、多動多話になり衝動的に行動します。しかし価値観はいかにも安っぽい田舎丸出しの臆面の無さ。他犯罪詐欺に類するものが多く興味深かった。2024/10/01

ichigomonogatari

12
躁状態にある人間の日常を逸脱した行動についてのべる著者の姿勢は、ほぼ常に躁状態について批判的だ。躁状態とは「俗物さ加減やみじめったらしい鬱屈をアグレッシブに反転させて世間に披露する」行動であり、その浅はかさ、軽薄さ、秘められた欲望を抑制できない醜さについて何度も言及している。なにか、躁状態の人にうらみでも持っているのか?と思いきや、「あとがき」において実は自分にもその危険性を感じており、その不安を抑えることがこの本を書いた大きな動機だったという。わかるようなわからないような。2017/08/16

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