集英社新書<br> 千曲川ワインバレー―新しい農業への視点

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集英社新書
千曲川ワインバレー―新しい農業への視点

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  • サイズ 新書判/ページ数 235p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087206845
  • NDC分類 588.55
  • Cコード C0236

出版社内容情報

ワイン作りから日本再生への道筋が見える!
就農希望者の背中を押して千曲川流域を活性化したい、という思いから始まったプロジェクトの全容を明らかにする一冊。農業をはじめ、日本社会の諸問題に実践から切り込んでいく。

内容説明

千曲川流域を活性化したい、就農希望の若者やワイナリー開設を夢見る人の背中を押したい、という思いから始まったプロジェクト「千曲川ワインバレー」。流域にブドウ畑や新たなワイナリーを集積、更にはそのノウハウを伝授するワインアカデミーを設立するなど、本書では壮大なプロジェクトの全容を明らかにし、そこから見えてきた日本の農業が抱えている問題や展望にも迫る。様々な実践の先にあったのは「縁側カフェ」や「エシカルな生活観光」といった新しいライフスタイルの提案であり、日本農業の可能性だった。

目次

いまはじまろうとしていること
第1章 のどの渇く風景
第2章 ワインとサッカーの新時代
第3章 ワイン農家は新人類
第4章 フランス人はなぜワインを飲まなくなったのか
第5章 農業はライフスタイルである
第6章 日本ワインの価値
第7章 ワインのある食卓
第8章 千曲川のほとり
すでに動きはじめたこと

著者等紹介

玉村豊男[タマムラトヨオ]
1945年、東京生まれ。東京大学仏文科卒業。在学中にパリ大学言語学研究所に留学。長野県東御市に『ヴィラデストガーデンファームアンドワイナリー』開設、2007年、箱根に『玉村豊男ライフアートミュージアム』開館。ワイナリーオーナー、画家としても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ドナルド@灯れ松明の火

13
玉村氏の経験を踏まえた地域再生いや農業再生への提言。ワインに関する歴史と栽培条件を日本に当てはめ、成程、長野県千曲川近辺以外でもワイン生産販売を軸にした農業再生が可能であると納得できる。農水省はこの意見に耳を傾け、ばらまき補助金を控え、日本ワインブランド確立に補助を行うべきであると感じた。 お薦め。2014/09/17

chocoうさぎ

5
日本ワインと農的生活について分かり易く、著者の経験や日本の現状、各国ワイン生産の歴史などについて語っている本。忘れられがちだが、ワインは農産物。ワイン作りを通して、作り手と消費者、新たな農家、地域の活性化と、いくらでも可能性が広がっていくことがよく分かる。農業はライフスタイルというのは新鮮。更に「ワインはコミュニケーション・ドリンクになった」というのも。千曲川ワインクラブの今後の構想が県の構想とマッチして、新たな取り組みの時代を迎えたようで今後の動きが楽しみだ。美味しい日本ワイン が飲みたくなった。2018/01/22

kenken

5
ランチにヴィラデストに行ったら玉村さんがいらっしゃった。いつきても素晴らしい景色に美味しい食事で楽しい時を過ごせるワイナリーだと思う。自分も玉村さんのような晩年を過ごせるような生き方をしたい。2013/05/05

もけうに

4
あまり馴染みの無いワイン農家のことが分かり易く書かれており、とても面白かった!ワイン作りの工程について書かれた本は少ないので、非常に興味深い。ワインというとお洒落イメージばかり湧くが、あくまで地に足のついた農業である。最近の日本ワインは美味しいので、益々の発展を期待する。日本ワイン振興に向けた構想もふんだんにあるようで、今後の進展も楽しみ。2019/04/18

Yoshie S

3
東御の海野宿に行ったら、田沢は東御にあると知り、続編の酒屋さんの話を読む前にこちらから。 玉村さんの地域愛とワインに注ぐ情熱を感じつつ、生き方としていなか暮らしを提案する姿勢も好ましく感じた。都会の暮らしに慣れていると決断は深刻にならざるをえないが、現実的には新幹線の駅が近いことで やりくりもできる例も多いと聞く。ワインのこと、農業のこと、ワイナリーのこと。教養としても面白く!またコミュニティつくりの提案も興味深い。 続編も読みます。2018/05/23

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