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進化思考 - 生き残るコンセプトをつくる「変異と適応」

進化思考 - 生き残るコンセプトをつくる「変異と適応」
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  • 510p/20cm/A5判
  • 商品コード 9784909934000

出版社内容情報

★進化思考──それは、生物の進化のように二つのプロセス(変異と適応)を繰り返すことで、本来だれの中にもある創造性を発揮する思考法。

私たちは道具の発明を通して、擬似的な「進化」を達成してきた。そこには必ず、私たちの本質的な願いが込められている。

小さいものを見たいから目を進化させるために顕微鏡を。
寒さをしのぎたいから皮膚を進化させるために服を。
速く移動したいから足を進化させるために乗り物を。
子孫に残したいから記憶力を進化させるために本を…。


40億年にわたり変異と適応を繰り返してきた生物や自然を学ぶことで、創造性の本質を見出し、体系化したのが『進化思考』である。

変異(HOW):偶発性を起点にした発想手法
適応(WHY):自然選択を起点にしたリサーチ手法

変異によって偶発的に無数のアイデアが生まれ、それらのアイデアが適応によって自律的に自然選択されていく。変異と適応を何度も往復することで、変化や淘汰に生き残るコンセプトが産まれる。その結果、本質的な願いを具現化するイノベーションを起こせるようになる。

この本は、「あなたが進化思考を実践しながら身につけられる」ことを目指している。そのため50個の進化ワークが登場する。「変異」の章では、たくさんのアイデアを出し、「適応」の章では、たくさんの情報や繋がりを理解し、「コンセプト」の章では、それらが美しく結合した時代を生き残るコンセプトに出会うことができるだろう。

濱口秀司(ビジネスデザイナー)
「進化パターンの百科事典。
結合の要素が分かれば、誰もが創造できる。
この本は、流し読みにはもったいない」

柳澤大輔(面白法人カヤックCEO)
「ここまでイノベーションを体系化した本はなかった。
こりゃ執筆に3年かかるな、脱帽」

2025大阪・関西万博、横浜DeNAベイスターズ、東京防災、クックパッド…
各分野で絶大に支持される「生物の進化に学ぶ創造性」、待望の書籍化!
・生物の進化、人類の創造を追体験できる、150点の写真・図版を収録。
・読みながら実践できる、50個の進化ワークを収録。

●目次
はじめに
序 章 創造とは何か
第1章 進化と思考の構造
第2章 変異
1 変量――極端な量を想像してみよう
2 欠失――標準装備を減らしてみよう
3 融合――意外な物と組み合わせよう
4 逆転――真逆の状況を考えてみよう
5 分離――別々の要素に分けてみよう
6 交換――違う物に入れ替えてみよう
7 擬態――欲しい状況を真似てみよう
8 転移――新しい場所を探してみよう
9 増殖――常識よりも増やしてみよう
第3章 適応
1 解剖――内側の構造と意味を知ろう
2 系統――過去の系譜を引き受けよう
3 生態――外部に繋がる関係を観よう
4 予測――未来予測を希望に繋げよう
第4章 コンセプト
終 章 創造性の進化
おわりに
参考文献、著者注、図版一覧

感想・レビュー

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ta_chanko

28
創造的思考(進化思考)のための9要素=変量・擬態・欠失・増殖・転移・交換・分離・逆転・融合。さらに、内部の構造を解剖し、過去からの流れを系統立て、外部との生態を観察し、明確に未来を予測する。これが時空間学習。生命の進化に学び、自然界の美しいデザインを参考にし、持続可能で希望に満ちた社会・環境を創るべくイノベーションを起こす。こういう意識を持つ人が一人でも増えていくことで、きっとより良い地球に変えていくことができる。2021/11/02

リットン

14
人類史の本かと思ったら、イノベーションを進化とのアナロジーで体系化しようと試みる本だった。著者は実績あるデザイナーさんのようで、自身が経験してきた思考のプロセスをなんとか再現可能なものにすべく言語化しようとして、進化とのアナロジーに行き着いたんだろうな。確かに、と思う反面、まぁ頭ではわかるけど、あーそれそれ!そうそう!となる感じにはならず、自分の経験と結びついた理解になってないなという感じ。まぁ、知識と経験を積む中で、これがもっとしっくりくるときがきたらいいな2022/05/10

冬佳彰

14
難しいな、この本は。カテゴリ的にはどう位置付けられるんだ?デザイン思考、発想法、思想関係、と色々ありそうだ。人間が創造性を高めるために、生物進化のパラダイム、パターンを分析して学ぶという本かな。大きく分けて「変異」と「適応」。あるパターンで変異を繰り返し、それを適応の観点で純化、成長させてゆく、そのための土台をどのように型化、内面化するか?という本だと受け取った。ポストイットを貼っていったら、ポストイットだらけになった。一読のみでは分かった気がしない。そこまで浅くはないように感じる。うーん、難しい。2021/12/01

ぶう

14
生物の進化とは「変異によるエラーが起こり、それが自然のふるいにかけられ適応性の高い個体が残る」というプロセスを繰り返していくもの。このように変異と適応を繰り返していくことで最も環境に適した種が生存していく。著者の太刀川氏は生物の進化と創造には共通点が多いと説く。イノベーションの起点は変異にあり、それは常識を逸脱したエラーに他ならない。エラーを多く発生させるにはとにかく試行を増やす事。固定観念を捨て馬鹿になって数多くの案を出していく事が大事。あのエジソンが発明王となったのも数多の失敗を積み重ねたからである。2021/09/24

大先生

14
「進化思考」とは、生物の進化と同じく「変異と適応」を繰り返すことで、誰もが創造性を発揮できるようになる思考法。創造性が求められる時代ですから、非常に良いコンセプトだと思います。特に変異の9パターンを覚えておくと非常に便利かと。ただ、この本には3つの弱点があります。①「自分語り」が多め、②約500頁と大部、③専門書ではないのに3300円は少し高い。ネットで高評価の本ですが、一応その点はご留意ください(笑)2021/09/05