内容説明
鈴本芳子は二十歳になったタイミングで、亡くなった父の遺産数億円を一挙に受け継ぐことに! ところが金に目が眩(くら)んだ親戚にハメられて芳子は病院に放り込まれてしまう。その第九号棟で待っていたのは、名探偵のホームズ、剣士ダルタニアンにトンネル掘り名人エドモン・ダンテスなどなど一風変わった面々。彼らとなぜか意気投合した芳子は探偵業に乗り出した! 傑作ユーモアミステリ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
26
第九号棟シリーズ第1弾。第九号棟にいる人たち面白いな。特にダルタニアンはいいキャラしてるし色んな場面で便利。他の人たちも関わって欲しいな、シリーズ進めば事件によっては…とかあるかな?2019/01/01
ちげー
15
短編集なのに少しずつ話が繋がっていて面白い。 名探偵ホームズとか有名人がたくさん出てくる(笑) 本物より本物に近い人達。思い込みってすごいなぁーと感心しました。 真相を知ると、案外身近に答えが転がっているものだなぁーと思いました。 続編気になります。2018/12/29
☆初音☆
14
第九号棟という設定に引かれて。6つの短編集。シャーロックホームズやダルタニアンなど自称する人たちがたくさん。芳子は病院に入れられちゃうけど、外の世界にも出入りし皆と謎をとく探偵業に。おもしろかった。さくっと読了。続編もあるみたいだから、読んでみよう!!2016/11/28
なえ
9
設定が面白い。突っ込みどころはあるが、テンポ良く読めて楽しませてくれる。私はダルタニアンが好き。2019/01/16
ふわり
7
〖再読〗 自称ホームズやダルタニアンなど、世界的に有名で愉快な人々が登場するミステリー小説。赤川次郎さんの作品は少し難しいイメージがありましたが、この作品には浮世離れした人々が登場することによって滑稽味のあるユニークなお話になっており、楽しく読めました。しかし、事件の方はやっぱり人のドロッとした醜い心がありありと書かれてますね。『英雄たちの挨拶』ではお金に執着した人の豹変ぶりに怖くなりました。やっぱり、お金持ちはならない方がいいですね(笑)2019/11/27