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内容説明
「じゃーな、西宮(にしみや)」。硝子(しょうこ)を庇って大けがを負い、眠り続ける将也(しょうや)。前を向くと決めた硝子は、絶望の中、壊してしまったものを取り戻そうと動き出す。バラバラになった仲間たちの「こえ」にそっと耳を澄ませる――。繋がる想い。そして、再開した映画作り。時を刻み始めた彼らの世界に、待ち受ける未来は――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
392
それぞれが悩みを抱えながらも一歩ずつ未来へ進もうとしていて感動した。願わくば西宮と石田のその後も見ていたいな。2015/06/08
海猫
376
あえて描かなかった部分と描ききれなかった部分が混在していて複雑な印象。場面場面はみずみずしく最終巻においても素晴らしいのだが、一部駆け足的舌足らずに思えるところもある。なにか最終ページにたどり着くまでに必要なパーツが欠けている感じがあってもどかしい。感動が散発的で収斂していかない気がする。全体を通して思えば良い漫画を読めたとは思っているけれども最終巻が座りが悪いように思ってしまった。なんにしても前回のマルドゥック・スクランブルのコミカライズも素晴らしかったし大今氏の次回作も付き合っていきたい。2014/12/23
mt.gucti
224
改めて再読、細かな、ヒトコマずつを大切にした中身が見えてきた。きっと二人の夢は、同じ場所で、一緒に叶うんだろうな。それを予感させる語り。そして、最後に向かい合うのは、過去の自分達。そのシーンは描かれないけれど、今まで思いを共にしてきた読者のみんな、安心してね、二人はきっと大丈夫だから。そう思わせてくれる、見事なエンディングでした。この作品と作者に出会えたことが、凄い幸せ。本当にありがとうございました(*^.^*)2014/12/18
yoshida
184
遂に完結。もう少し先まで読みたかった。聴覚障害者と健常者の話しというより、思春期の少年と少女の成長が真のテーマかもしれない。意識が戻り橋で再開する将也と硝子。学園祭で皆と向き合う事を決意する将也。背中を押してくれる硝子。映画を観て、皆と話し、バツマークが取れていく。皆が成長する。川井は?硝子は東京で、将也は地元で理容師資格取得を目指す。ラストの成人式で卒業した小学校の会場前で佇む将也と硝子。緊張しながらも二人で手を携えて扉を開けるシーンに、これからの二人の苦難に負けず、幸福な日々を予感させられた。2014/12/17
sskitto0504
161
終わりましたね。変な盛り上がらせ方もせず、淡々と日常の中で大人になっていく。そんな終わり方はとても良かったです。 日常にあるであろう、でも難しい問題をすごくリアルに描いていたこの作品、本当にいろんな人に読んでもらいたいものです。2015/02/18