文春新書<br> 臆病者のための裁判入門

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文春新書
臆病者のための裁判入門

  • 著者名:橘玲
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 文藝春秋(2013/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166608836
  • NDC分類:327.2

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内容説明

60万円以下の請求額なら弁護士を雇わずとも簡易裁判所で1日で決着をつけてくれる「少額訴訟制度」を利用して、あるトラブルを解決しようとしたら、決着を見たのは何と2年半後。国民が安価で迅速な裁判を利用できるように作られた制度なのに、なぜこんなことに? 体験を元に日本の「使えない」司法制度の闇を暴いた、面白くてためになる1冊です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

87
橘さんの様々なご経験をされるのですね。それが小説などにも反映されて、非常に決め細かで緊迫した状況を作り上げていくのでしょう。この裁判に係わる本もご自分の経験などをもとに書かれています。これを読むと個人が弁護士を雇わないで対応していくには非常に大変であることがわかります。また後半では少額民事紛争に巻き込まれたらどうしていくかのヒントも掲載されています。このような本を一通り読んでおくとだまされることも少なくなるという気がします。2025/02/13

James Hayashi

33
読後感をいえば消化できていない。著者の体験した民事紛争をもとに、司法制度の問題点を挙げつらったもの。友人の事故での多額でない金額であるが、損保会社の対応に裁判所(簡易裁判所、地裁)へ行くが、酷いたらい回しに会う。長〜い年月を得て勝ち得たものは少ない。日本企業のコンプライアンスとモラルを問い質したいが難しい。そういう意味では懲罰的損害賠償も一つの手だ。裁判をもっと身近なものにする必要があるが、それまでには多くの過程がありそうだ。2019/10/08

ごへいもち

28
入門書?だけどできれば関わらずにいきたいなぁ2013/05/13

morinokazedayori

27
★★★★著者が外国人の知人の代理人として少額民事訴訟に関わった体験や、日本での本人訴訟の問題、福島原発の損害賠償の問題を扱っている。裁判官の人数の少なさ、弁護士費用の高さ、長期に渡る煩雑な手続きや賠償金の効力の薄さなどが、一般人が司法制度を利用する障壁になっているという。本書を読むと、司法制度は被害者にとって負担が重すぎる割に利がないように感じる。なんとかならないものなのか。2022/10/02

Garfield

17
Audible + Kindle 知人が損保会社から受けた違法行為に関して、稀有な内容の少額訴訟の代理人をすることになった顛末、解決までの労苦、要した時間を描いた第一部と、少額不定形の紛争の解決手段を全般的にさらう第二部で構成。全編Audibleで聴いたが、第二部はマーカー入れたいところもあり、後半だけテキストで再読。第一部で筆者が経験した労苦と要した時間は、裁判官の不足や、日本に懲罰的賠償がなく、勝ち得ても弁護士費用に見合わず本人訴訟とならざるを得ない現実等が反映されていると理解した。 ★★★★☆☆☆2024/07/09

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