文春文庫<br> セカンド・ラブ

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文春文庫
セカンド・ラブ

  • 著者名:乾くるみ
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 文藝春秋(2015/03発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167732059

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内容説明

1983年元旦、僕は、会社の先輩から誘われたスキー旅行で、春香と出会った。やがて付き合い始めた僕たちはとても幸せだった。そこに春香とそっくりな女、美奈子が現れるまでは……。清楚な春香と大胆な美奈子、対照的な二人の間で揺れる、僕の心。ラストで読者を驚愕の淵へと叩き込む、恋愛ミステリー。ベストセラー『イニシエーション・ラブ』に続く、二度読み必至の傑作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiro

228
『イニシエーション・ラブ』に続く、恋愛をテーマにした乾さんの叙述ミステリー。『イニシエーション・ラブ』の二番煎じは通じないぞと思いながら読み始めた。序章から伏線が張られているのは感じたが、くやしいけれど、終章の種明かしを読んだ後、もう一度序章を読み直した。なるほど『セカンド・ラブ』だ。やはり女性はこわいw また、おじさんには、俺も苗場にいった、携帯電話のないころの連絡の取り方ってこうだったと、懐かしく読むことができた。『イニシエーション・ラブ』の映像化は難しいと思うが、この作品は映像化向きだと思う。2012/09/13

さてさて

227
『実際、正明は《シェリール》に行かなければ良かったのだ』という運命の分岐点の先に展開する衝撃的な物語。そこには”美奈子の正体は春香じゃないのか?”と同じ顔を持つ二人の女性が全く異なる雰囲気を纏う中に、二人に隠された真実を知ろうとする主人公・正明の悩める様が描かれていました。「イニシエーション・ラブ」と同じような衝撃的な物語構成は、こういう作品もあっていいのかもしれない、でも、最悪の読後感が待つイヤミスの極みのこんな結末はごめん被りたい!二度と読みたくない!手元にも置いておきたくない!そう感じた作品でした。2022/01/19

夢追人009

227
永遠の名作「イニシエーション・ラブ」でお馴染みの乾くるみさんの十八番の傑作恋愛ミステリーですね。本編も著者お得意の驚愕のどんでん返しが味わえる叙述ミステリーの巧緻な傑作で終章の最終行を読み終えたら序章で描かれていた風景がガラガラと音を立てて崩れ去り描写の意味が一変しますよ。本書の題名はあの80年代のトップアイドル中森明菜さんのヒット曲から取られていますが彼女の陰りのある人生が思い浮かびましたね。春香と美奈子の双子姉妹に翻弄される正明に果たして幸せは訪れるのか?誠に著者の描く悪女は天下一品だと感服しますね。2020/02/16

takaC

226
嫉妬事件の前年の話。半井美奈子の新宿四丁目の部屋の後継住人が慶応に受かったばかりの天童太郎ですね。2012/12/19

た〜

189
なるほど、なかなかの衝撃。しかしなんだか救いがないなー2013/04/09

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