内容説明
中国にもアメリカにも舐められない! 中国との尖閣諸島問題、アメリカとの普天間基地問題、その諸悪の根元は、自衛隊が軍として規定されていないことだ! 自衛隊国軍化の費用を試算。日本が真の独立国となり、侵略を阻止するために必要な国民負担はたったこれだけだ──日本の安全保障を考える決定版。
目次
第1章 中国の軍艦がやってくる―有事シミュレーション(尖閣問題でまたも舐められた日本 国際法に基づけば戦争にならない ほか)
第2章 軍事力で恫喝する中国(軍事力による恫喝外交 目障りな太平洋の蓋、日本 ほか)
第3章 日本をしゃぶりつくすアメリカ(同盟国から情報が欲しい テロとの戦いは「正義の御旗」 ほか)
第4章 田母神、アメリカを行く(ストロングジャパン派とウィークジャパン派 アメリカで初めてミサイルを飛ばした ほか)
第5章 田母神国軍構想(経済大国には軍事力が必要 自衛隊アレルギーはどこからきたか ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mazda
23
戦争をしないための武装、というのは、頭でわかっていたつもりだが、田母神さんの解説によって「間違いない」と実感した。氏の説明は非常にわかりやすく、かつ的を射ていると思う。多少行き過ぎな理論もあったが、方向性は間違いなく彼の言う通りだと思うし、自分たちの国、土地、海、空、資源、生活を守りたいのなら、自衛のために、かつ戦争をしないために軍を持つのは、常識中の常識だと思う。今後2~30年かけてそちらの方向にうまく持っていければと思う。2013/01/23
Humbaba
10
国際政治において,性善説は通用しない.攻撃をした場合,自分たちにデメリットがあるからこそ,他国は攻撃をためらう.そのような意思を示すために最もわかりやすいのが,軍隊である.軍隊を持たず,交戦権を放棄するとは,それだけで相手に舐められ,交渉を非常に困難にする要因となる.2012/01/07
しーふぉ
8
中国との緊張が増している今、性善説に基づく国防は確かに限界に来ているのかもしれない。日米安保もどこまで信用出来るのか。独自の抑止力を持つ意味で装備、運用面でもきちんとした議論が必要になってきているのかな。2013/11/30
Honey
5
読了日は大体…f^^; 少し間があいたので、感想も忘れてしまったのですが… とにかく私たち今の普通の日本国民というのは、軍事など、なんとなく触れてはいけないような気分に仕向けられてきたのかも? 安全保障など、まさに普通の人々の暮らしの基になっているはずのことなので、一部の政治家や専門の評論家や学者だけでなく、ごく普通の人々がごく普通に話題にできるようになることが必要な気がします。2015/03/20
Madoka.@書店員復帰を目指し中!
3
田母神氏の文章は読みやすいので頭の中にスラスラと内容が入ってくる。2012/10/17