文春新書<br> 日本人へ 〈リーダー篇〉

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文春新書
日本人へ 〈リーダー篇〉

  • 著者名:塩野七生
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 文藝春秋(2012/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166607525
  • NDC分類:914.6

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内容説明

2000年に及ぶ歴史のなかで、ローマ帝国は何度となく重大な危機に陥り、そのたびに大胆な方法で危機を脱した。日本には、なぜ古代ローマ皇帝カエサルのような、リスクをとる真のリーダーが現れないのか? いま、この国になにが一番必要なのか? 文明の栄華と衰退を知り尽くした塩野七生だから語れる、危機の時代を生きるための深い智恵。小林秀雄や司馬遼太郎がそうであったように、歴史と対話しながら、この国のあり方を根本から論じるエッセイ集。

目次

1(イラク戦争を見ながら;アメリカではなくローマだったら;クールであることの勧め ほか)
2(想像力について;政治オンチの大国という困った存在;プロとアマのちがいについて ほか)
3(歴史認識の共有、について;問題の単純化という才能;拝啓小泉純一郎様 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジェンダー

52
この本を読んで思った事は日本の歴史問わず外国の歴史からでも学び現代に通ずる所がたくさんあるという事である。自分で調べ上げて中途半端な知識で書きたくないと言うのが読んでいて伝わってきます。今集団的自衛権が話題になっていてこの本でも小泉政権時代の話ではあるけれど出ていましたが、お金だけをだすのではなく人も戦地にだし、血を流す必要があるというのはうなづけます。特にイタリアが戦死者を一人も出していないのには驚きました。コラムとしていろいろ書かれていますが、世界史も読んで学んでみたいと思いました。2014/07/10

Willie the Wildcat

39
(友人の紹介。)歴史家の視点で一見政治への苦言・提言も多いが、実は人生やキャリアにおける助言と感じる。交渉術、リーダーとしての資質など。印象深いのは「絶対感覚」と「認識と事実の違い」。前者は私のレベルでいえば”勘所”とイメージ。後者はビジネスでよく課題となる点。冗談だとは思うが、「ハロウィンのマスクの売り上げとアメリカ大統領選挙の関係」は思わず微笑む。案外本当かもしれない。2011/09/29

マーム

22
塩野七生氏の日本の外交に関する提言には傾聴に値するものがあると思います。特に、近時の外交における失政の数々を目の当たりにすればなおのことです。外交に対する日本政府の真剣度を疑わざるを得ない状態に嘆息しつつ、「戦争は、血の流れる政治であり、外交は、血の流れない戦争である」という言葉を噛みしめたいと思います。2010/08/09

かず

21
期待外れ。『月刊文芸春秋』の連載記事を新書化したもの。2010年5月発刊と古いが、主張は色褪せていない。「なぜ、日本にはカエサルのようなリーダーが現れないのか」-裏表紙の一文。そんなの決まっている。有権者に論理的判断がないからだ。如何にカエサルでも豆腐の上で相撲は取れないだろう。政策の是非を正しく判断できる人は極僅かだ。火に油を注いでいるのはマスコミ。私は政治家を糾弾する人々にこう言いたい。「じゃあ、お前がやってみろ!!」多分、それなりに売れたのだろうが、日本人に氏の主張は届かなかった、ということだろう。2021/06/27

James Hayashi

20
少し時代的遅延を感じ、また雑誌への連載なので一貫性のなさを感じた。テロ、日本やイタリアからの兵隊の派遣、政治、法律、歴史、小泉首相など。もう少し、日本国外から見た日本人論を展開されるかと期待していたので肩すかし。それでも幾つかは貴重な情報や意見を拝見することができた。いつかは手に取りたい「ローマ人の物語」。来年くらいかな〜?2015/07/09

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