内容説明
連続惨殺事件が発生した。現場は茨城、千葉、埼玉、東京と移動し、被害者は全て医療関係者だった。北の自然と生きる奏者の一人、古丹は、獣に襲われたような遺体だが野生動物の爪跡ではないと見抜く。警察の捜査陣と外国諜報機関の追跡の中、四人の奏者たちは決戦の地へ向かう。『妖獣のレクイエム』改題。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネムコ
32
以前、ノベルズ版で『妖獣のレクイエム』のタイトルで読了。久しぶりに図書館で見かけて借りました。昔はジャズ水滸伝ってシリーズ名だったんだよね。懐かしい。人にはない能力を持った四人がジャズのユニットを組んでいて、彼らを阿羅漢と呼び引き合わせたのは木喰と名乗る流浪のお坊さん。今回は新薬開発時に偶然産み出された、どんな薬品でも死なない犬の化物をめぐってCIAとKGBを相手取って四人が大立回りを演じます。この頃は米ソ冷戦の最中だったんだなぁ。2022/10/30
りょうけん
12
<乗> 大変面白い一冊でした。アクションや伝奇がいっぱいで,とても楽しいエンタメ作品です。僕にとって面白い本は正直やっぱこういうのです! でもこのシリーズの題名が『奏者 水滸伝』だという事は,どこまで読んでも納得できない。一体どこが水滸伝なんだ。なにが奏者なんだ。その昔センスの無い題名を付けた編集者だか営業担当だかさんよ。まさかまだ会社(講談社)に居てそして間違っても偉くなってたりはしないだろうなっw。2021/05/29
gonta19
8
2010/4/16 Amazonより届く 2010/5/17~5/19 関東地区で謎の獣による連続殺人事件が起こる。時を同じくして、製薬会社につとめる男がKGBのエージェントと思われる男によって殺される。果たして謎の獣との関連は? 野生の心をもつ古丹は獣に深い悲しみを感じ、事態の収拾を図ろうとするが。 3作目にして話の中心がすっかりジャズから、武道、国際的な陰謀などにうつってしまい、現在の今野作品の土台が垣間見える作品。1作目の出来からすると、ちょっと違う感じもするが、まあこれはこれで面白いからいいか2010/05/19
詩界 -うたか-
6
#読了 奏者シリーズ第三弾◆連続惨殺事件——事件について話す奏者達。殺されたのは今のところ関東圏内で、共通ては医療関係者。警察に協力を依頼され、この事件を解いていく……!◆あれ、ジャズ奏者ってなんだっけ?今回はCIAが出てきます。ああ、普通の警察小説の今野さん恋しくなる。2019/11/10
ほにょこ
5
★★★☆☆ 3巻。今回は古丹が主人公っぽく、妖しげな獣が人を襲う事件にまつわる話でした。昔「妖獣のレクイエム」という名前で出版されたものらしいですが、そっちの方が断然いいタイトルだと思います。アクションシーンが多くて「奏者」要素は薄くなっていますね。面白いことは面白いので別にいいんですけど。2023/01/13