文春文庫<br> 考えるヒント 〈3〉

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文春文庫
考えるヒント 〈3〉

  • ISBN:9784167107031
  • NDC分類:914.6

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内容説明

柳田国男の著者に、柳田学徒の見落としている意味を的確に読みとり、現代知識人の見落としを鋭くついた書き下ろし新稿「信じることと知ること」を加えた待望の「考えるヒント」シリーズ第三弾! 講演というはなし言葉にくだいた形式による著者の批評のエッセンスを集成。ほか「美を求める心」「ゴッホの病気」「ドストエフスキイ七十五年祭に於ける講演」「喋ることと書くこと」「悲劇について」「歴史と文学」など、十三のテーマを収録した。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gotoran

44
シリーズ第3弾は、小林秀雄講演録、そのためか、若干読み易く感じた。12の多彩なテーマでの深い考察。他者の意見に左右されるのではなく、自己の鋭い感性から創出された文章は、まさに小林固有の真善美の世界。難解さからくる疲労感を催すものの、読み手の心を虜にしてしまう。冒頭のベルグソン、柳田國男を引いての「信ずることと知ること」~12番目の「文学と自分」。余談になるが、巻末の江藤淳の解説;恐らく『二宮翁夜話』から引かれたと思われる「胸中の温気」を用いての小林評に納得すること然り。次は、最終の第4弾も。2015/04/29

Haruka Fukuhara

13
ひさびさに手に取った。何か熱量というか、知識や切り口の鋭さだけでない迫力を感じるのは何故なのだろう。2017/11/05

Tomoichi

7
ある雑誌である若手哲学者の文章を読んだ。残念ながらペラペラの文章と内容だった。小林秀雄の講演集だがもちろん骨太の文章と内容です。2014/05/18

ダイキ

4
所謂講演集というものではありますが、すべてがそうであるかは分かりませんが、CDによって実際の講演の模様を聴いたことのある、『信ずることと知ること』などを読んでみると、実際の講演の内容よりかなりの加筆がなされているようです。「天稟の詩人の直感力を持たぬ人は、常に努力して己れの鏡を磨かなければ、本当の姿は決して見えて来ない、さういふものであります。だからこそ、歴史は古典であり、鑑なのである。」2015/07/19

げん

3
高校のとき一度読んだが 数十年ぶりに再読。やっぱり今読んでもむずかしい。理解するには世界史、日本史、宗教などの基本的知識、ドフトエフスキーやトルストイなど読んでないとわかんないな2010/03/12

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