内容説明
群雄割拠の時代が続く──三国志の物語は、後漢末から隋の統一に至るまでの約四百年続いた分裂の時代の初期を舞台とする。なぜ分裂したのか? なぜ早く再統一できないのか? 英雄たちはいったいどんな気持でいたのか……。袁紹、袁術の兄弟喧嘩は中原をかきみだし、青州黄巾軍三十万をあわせた曹操は、袁紹陣営を脱して自立をする。そして劉備玄徳、三十二歳で平原の相となり、一国一城のあるじとなった。いよいよ天下取りゲームに、雄将たちの野望がみなぎる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カムイ
54
曹操が主役であるが今回は表舞台にはあまり登場しない武将が盛り沢山でしたね😆胡車児と典韋の戦いは智謀の才で胡車児に軍配、というが典韋が頭悪すぎなので列伝に載ってないのは後の識者などは評価していないのだろう。劉備も一国の主になったもの呂布に横取りされるし、張飛に留守を任せるのは重荷であったのだろう。2022/09/11
金吾
32
○曹操が躍動していますが、劉備に対しても冷静に書かれていて面白いです。陶謙は悲惨だなあと感じました。2023/02/17
飛鳥栄司@がんサバイバー
18
曹操の徐州ご乱心を中心に、呂布と孫策の活躍を経て典韋死去まで。この巻からは、五斗米道と浮屠の視点から外れて通常の第三者目線。正史ベースなので曹操が主役級です。宮城谷三国志でもそうだったけど、正史を底にしていると初期の劉備はヤクザの小物感。このころの孫策も似たりよったりな書き方だけど。呂布はしっかりと書き込まれているけど、袁紹、袁術、公孫瓚はほどんど登場せず。袁術は風前の灯火だし、白馬騎馬隊の公孫瓚なんて微塵も書かれてない。次巻は存在感の薄い袁紹と官渡の戦いなんでしょう。2022/07/24
明智紫苑
17
このシリーズ、去年末から読んでいるけど、読むペースの遅さが我ながら情けない。それはさておき、劉備が一種の「梟雄(?)」になっているが、確かにこれぐらいの知恵者でないと曹操のライバルは務まらないよね。この小説での貂蝉は仏教に入信しているけど、『アヴァロンの霧』のヒステリックなグィネヴィア(グウェンフウィファル)とは対照的な穏やかな人だ。まあ、グウェンフウィファルのヒステリックな性格は多分、キリスト教だけのせいではないし、どの宗教を信じても厄介な性格だろうな。2019/03/25
HaruNuevo
10
劉玄徳一味がようやく物語の軸の一つになろうとする第3巻 この巻あたりから、五斗米道、浮屠の立場から物語を俯瞰する形から、英雄たちの目線で語る形へと変化しているようだ 次は官渡の戦いが中心になるかな?2022/06/19
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