美容院ベビーフェイス物語

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784903186481
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

微妙に揺れ動く三十代の男女の、愛の機微を静かな文章で描く。隅田川が流れる墨堤にほど近い角店。美容院をひとりで営む千夏三十五歳。千夏の恋人は「入道」と呼ばれる製薬会社主席研究員にしてロックンローラー。飼って十年になるオス猫のヒョウ太。そしてにぎやかな下町の客たち。美容院・ベビーフェイスを囲む人々が織り成す、ひだまりのような物語。美しく深みのある抒情性、青空のようにひろがる透明感。領家高子が描く、絵巻物のようなおとなの青春小説。珠玉の書き下ろし連作短編集。

著者等紹介

領家高子[リョウケタカコ]
1956年、東京生まれ。1995年、『夜光盃』(講談社)を出版し、つづいて、『ひたくれない』、『八年後のたけくらべ』を刊行。2001年以降、『九郎判官』(講談社)、現代の芸者を主人公とした長編三部作『向島』『墨堤』『言問』(すべて講談社)やロマン・ノワールの秀作『サン・メルシ つれなき美女』(講談社)、新たなる樋口一葉像を誕生させた『一葉舟』(NHK出版)、九鬼周造の哀しみを見つめた『夏のピューマ』(講談社)を刊行。その硬質な文体と抒情性は、高い評価を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Iso

5
後書きにあった青春後期小説という言葉がピッタリ。気持ち良く読めました。2015/02/11

ユーロバス

4
魅力的な女性が何人も登場。みんな自分の足でしっかり立っている。2018/09/17

シュウ

0
好きだなあ。読んでて胸がポカポカしました。大人が読んだ時の、気恥ずかしさとトキメキの間を絶妙にたゆたう感じ。この作品は「当たり」です。★★★★☆2015/08/27

sada

0
かわいい物語にカワイイ文章。素敵な単語。2015/05/14

takegen

0
美容院に行った日に図書館で目が合った本。装丁の綺麗な青空にも惹かれて。「ベビーフェイス」という小さな美容院を中心とした、しっとりとした、芯のある大人の青春恋愛小説だった。静かに時が流れ、人と人がきちんと繋がっている空気があり、その間に育まれるもの。「恋面」「ひだまり貯金」所々に出てくる造語も温かい。なんかいいなぁ。そう思わせてくれる物語。2015/02/11

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