感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuzupon
7
我が子の言語獲得があまりにも面白くて、何か赤ちゃんの言語学の専門書はないかと手に取った。 言語という複雑なシステムに挑む子どものスタイルがとにかく多様なことに驚く、それでもどんな「戦略」からアプローチしようが余程の事がない限り子どもはいつかは同じように言葉を習得する。 言語獲得のごく初期の段階で文化的環境の影響を受ける。日本人の子どもは詩的自然や社会的な用語、オノマトペが優勢という特徴がある。我が子の初の語彙がハイドーゾ!!ドーモアリガト!!なのは礼儀正しくあれという社会の賜物なのかもね。 2017/05/17
Isamash
5
仏国立科学研究機構のベネディクト・ド・ボアソン=バルディ主任研究員の1996年著作の訳書。生後4日のフランス人新生児はバイリンガルのロシア語よりフランス語に選好を示した(1988)。妊娠37週胎児は事前に4週間毎日朗読した詩を聞くと心拍数が他の詩を聞いた時よりも落ち着いたとの報告(1994)が有り、生前から子供は母国語習得の準備をしていると説く。更に子供は自分の母語で関与的でない音声対立をを弁別する能力を生後11ヶ月頃に失い始める。日本の2歳の子供は大人の日本人と同様rとlの音を区別できないと書かれてる。2021/11/09
yurari
0
胎児期から2歳まで、赤ちゃんは目まぐるしく成長する。我が子の変化は、そばにいて見守りたいものだ。2021/06/28