内容説明
結局教育の真の姿は、研究や制度・法規にも増して、教える者と教えられる者との間で交差し展開される、言葉と心の動きの中に最も鮮明に現れる。ＩＣＵリベラルアーツの主導者の一人・故ワース教授に寄せられた多くの追悼記と自伝から成る本書は、数々の論議を越えてその教育の独自の手触りを伝えてくれるだろう。さらにそれが理学科という場での実例が中心であるだけに、専門教育と教養教育との関係という難問にも示唆するところ大に違いない。浮彫りされるＩＣＵリベラルアーツの具体像。
目次
第１部 回想のワース先生（ドンちゃんを偲んで；ドクター・ワース：物理を通して開拓精神を教えて下さった恩師；ワース先生から学んだこと；ワース先生の「ものづくり」教育 ほか）
第２部 わが生涯とＩＣＵ（３５年）（ワシントンＤ．Ｃ．での幼年時代；通った学校；カーネギー工科大学；二つの進路 ほか）
第３部 略年譜・主要業績目録
