内容説明
本書とのいう「キャリア」は、「経歴」よりやや狭義だが、一般的に、人の一生を通じての仕事といった意味である。したがって、仕事を広く解釈すれば、ほとんど誰もが、人生においてキャリアをもつことになる。本書は、こうした意味のキャリアについて分析を展開している。
目次
キャリア開発の視点
第1部 個人とライフサイクル(個人の成長;生物社会的ライフサイクルの段階と課題;キャリア・サイクルの段階と課題;家族の状態、段階、および課題;建設的対処)
第2部 キャリア・ダイナミクス―個人と組織の相互作用(組織キャリアへのエントリー;社会化および仕事の習得;相互受容;キャリア・アンカーの開発;キャリア・アンカーとしての保障、自律、および創造性;キャリア・アンカーの総合的検討;キャリア中期)
第3部 人間資源の計画と開発の管理(人間資源の計画と開発;人間資源の計画とキャリアの諸段階;職務・役割計画;人間資源の計画と開発の統合的な見方に向かって)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mika Otomo
2
もう少し味わいながら読みたかったけど、経営理念の研究をさせていただいたからこそ、個のキャリアの大切さを感じる。 「組織も個々のキャリア在任者もともに、個人の欲求と組織の欲求を調和させるこの困難な過程において、より事前能動的でより診断的になり、かつ、より洗練されること、これが私の望みである」 深い。2022/03/26
夢読み
2
難しく、かつ大切なのは、個人や家族のライフサイクルの中で自分が何を求められるのかを知ること、と感じた(本書の第1部)。それを知り、自分がどう振舞うべきなのかを考えるとき、「キャリアアンカー」が役に立つのだろう。2012/04/29
kooichi1971
1
シャイン先生がこの本を出版したのは45年以上前である。であるがいまの日本で求められていることがすでに指摘されている。それは組織の要求と個人の欲求の調和が大事であること、だから個人にはキャリア支援が必要であること、年齢重ねるにつれアップスキリングやリスキリングが必要でその支援も欠かせないこと。間違いない。2025/01/29
言いたい放題
0
図書館にない2021/11/19