内容説明
定廻り同心の一人息子、小西小十郎は、思いがけず十九歳で同心見習となった。控え部屋での同僚の茶の給仕から始め、町火消人足改の下役を拝命。努力と失敗を繰り返しながら認められ、やがて天下を揺るがす大事件に直面する。相次ぐ天災に、大塩の乱、天保の改革。波乱に満ちた江戸後期を清廉に生きた同心の生涯を瑞々しく描く。時代小説界の巨星が遺した傑作長編。
著者等紹介
村上元三[ムラカミゲンゾウ]
1910年生まれ。’34年、「サンデー毎日」に応募した『利根の川霧』が選外佳作となり、作家生活に入る。’41年、『上総風土記』で第12回直木賞を受賞。長年にわたり直木賞の選考委員も務める。2006年逝去。享年96(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たか姫
6
定廻り同心の一人息子の小谷小十郎は、おもいがけず19歳で同心見習いとなる。茶の給仕から始め、努力と失敗を繰り返しながら、持ち前のまっすぐな気性で波乱に満ちた江戸後期を生き抜く。両親に恵まれ、上役に恵まれ、清廉ゆえ、変な派閥にも入らず、乱にも巻き込まれずに好いたお吉と結ばれていい生涯でした。2015/07/22
タカシ
4
同心小西小十郎の見習いから一人前になるまでの話。面白かったです。小十郎の実直な性格と生き方がいいですね。お吉と一緒になって良かったです。2016/07/29
kotakota
1
時代物は知識がないため、敷居が高く感じるが、本作は言葉の意味を説明してくれることも多く、読みやすかった。特に誰かに感情移入することもなく、淡々と、でも面白く読了。実直な小十郎や、家族、小十郎を子供の頃から知る周囲の人々、素敵だった。2019/06/18
山内正
1
幕末の江戸で同心見習いとして こき使われる武士 小西小十郎が 奉行の特殊令として大阪に行き 武士の幕府への謀反の疑いを調べる 任を負う やがてそれは 大塩平八郎の乱として 結果未然に終わる。 又天保の改革で疑わしき藩士を 探し出す。 長い人生の大半を密偵として働き 任務を果たした武士の物語が 実感として判る。 2016/07/08
高橋 (犬塚)裕道
0
淡々と進む話で特別な盛り上がりもないが結構面白かった。2015/04/24
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