内容説明
秀吉が全国に命じた検地令で、大和柳生の庄の宗巌の領分には「隠田がある」と密告され、所領没収となった。離散の運命となった一族は、お家再興を誓い大和を去った…。文壇の巨匠が描く時代小説傑作選!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
26
一冊まるまる柳生と思い読んでいました。展開が早くないかなと思っていたら少しブラックな短編集でした。「通訳」「筵」「疵」が面白かったです。2025/03/18
TheWho
16
本棚にあるが未読で、かつ何時ごろ購入したかも記憶が無い本著を整理の為手に取った一冊。上泉伊勢守から新陰流の印可を受けた柳生石舟斎から宗矩、十兵衛と連なる柳生一族を綴った表題を皮切りに、9代将軍家重の側用人で、通訳でもあった大岡忠光の顛末、三河物語の著者大久保彦左衛門の回想、熊本藩加藤家取り潰しの逸話等など、推理小説の大家の著者が描く、八篇の歴史・時代短編物語。共に史実とフィクションが交錯し、著者エスプリが満載の絶妙な物語です。2017/06/12
Kotaro Nagai
9
本書は昭和30年と31年の短編4編ずつ収録した清張初期の時代小説短編集。表題作のほか「通訳」「廃物」「破談変異」「栄落不測」「蓆」「五十四万石の嘘」「疵」を収録。表題作は柳生石舟斎、宗矩、十兵衛の3代のエピソードをまとめた軽めの作品。「廃物」は大久保彦左衛門が臨終に際して過去を回想する。一般に知られた人物とは違う視点で描かれていて清張らしさがうかがえる。「通訳」は徳川家重の側用人として重用された大岡忠光を題材にした作品。こちらも当時の時代作品とはユニークな視点。全体に平明で読みやすい短編集でした。2024/02/19
uchi
2
どの話も引き込まれました。2019/03/09
狩野川浩介
1
江戸時代初期の武人の意地の残滓による事件を集めた短編集。救われない終わり方ばかりで、時代劇の木枯らしのシーンをイメージしてしまった。こういうことがたくさんあった時代なのだろう。この時代背景や人物像がわかってないとイメージが追いつかない。日本史嫌いだったから、大変だった。もともとは柳生一族の活躍、暗躍を読みたくて買ったのだが、その期待は外れたが、なかなか面白かった。2024/07/27




