理不尽な進化―遺伝子と運のあいだ

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理不尽な進化―遺伝子と運のあいだ

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  • サイズ B6判/ページ数 422,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784255008035
  • NDC分類 467.5
  • Cコード C0095

内容説明

99.9%の生物種が消える?「絶滅」から生命の歴史を眺める!この世は公平な場所ではない?進化論が私たちに呼び覚ます「魅惑と混乱」の源泉を、科学と人文知の接点で掘り当てる、進化思想の冒険的考古学!

目次

序章 進化論の時代(進化論的世界像―進化論という万能酸;みんな何処へ行った?―種は冷たい土の中に ほか)
第1章 絶滅のシナリオ(絶滅率九九・九パーセント;遺伝子か運か ほか)
第2章 適者生存とはなにか(誤解を理解する;お守りとしての進化論 ほか)
第3章 ダーウィニズムはなぜそう呼ばれるか(素人の誤解から専門家の紛糾へ;グールドの適応主義批判―なぜなぜ物語はいらない ほか)
終章 理不尽にたいする態度(グールドの地獄めぐり;歴史の独立宣言 ほか)

著者等紹介

吉川浩満[ヨシカワヒロミツ]
1972年3月、鳥取県米子市生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。国書刊行会、ヤフーを経て、文筆業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

67
進化論をめぐる著者の思索。進化論は、生存を適者の基準(自然淘汰説)としたことで経験科学としての有効性を獲得した。日常的な実感の世界においては、「適応しなきゃ淘汰されるぞ」「進化したな」など実際には進化論や進化現象と関係がないところで用いられている。進化論をめぐる専門家と素人、専門知識と一般常識、科学理論と世界像の分業体制という見方が面白い。2015/09/10

たかしくん。

57
理不尽こと偶発的な事象を無視しては語れない「進化論」がテーマですが、著者の言わんとするところは、寧ろそこに至るプロセスにフォーカスし、科学や学問のあり方を問いかける、スマートな様に見えて実は骨太な1冊です。進化論を従来の「自然科学」の土俵に持ち込ませるグールドと、いやいや「適応主義こそが科学を優先する」と反論するドーキンス。この主題の結果は後者に軍配は上がるものの、最終章での「グールドの地獄めぐり」を振り返りながら、科学とそれに相対する歴史学の方法論の違いの考察は、正直難しいながらも圧巻でした。2015/02/09

ころこ

44
進化論とそれに反対する議論をしているようで、我々のものの見方について考察しています。事後的に見出された恣意的な法則性が世界のルールであり、歴史であり、進化論である。超越論的な視点が無い以上、勝者が勝利の理由を法則化するのは原理的に止むを得ない。しかし、勝者が考える勝利の法則は単なるトートロジーであり、敗者による言語化不可能な真実に近づくことは科学の営みではないかも知れないが、これこそ真に思考することだといえるのではないか。我々の近代意識は適者生存を基本としており、この様な説明をすることに問題が無いと感じて2019/07/04

まこみや

42
久しぶりに線を引き、付箋を貼り、書き込みをしながら熟考しつつ読みました。「進化論」という科学と人文学の中間にある学問を追究することで、「人間」に対する遠心力と求心力との間の往復運動の重要性を説いています。そうした大きな思想的問題を、まるでエンタメ本を読ませるかのような筆致で記述していて、最後まで興味と興奮を切らさずに読むことができました。酷暑の夏に頭をクールダウンさせることができた貴重な読書体験になりました。ありがとう。2020/08/17

みねたか@

36
4章立て。種が絶滅する原因は「運が悪かった」に過ぎないと示す第1章,ここは劇画チックに楽しめる。進化論における専門家と一般の認識の乖離を示す第2章。議論は追えるが「結局どうなの?」とイラつく。第3章から終章,「適応主義」をキーワードに専門家間での議論をあげ,科学思想史,人文科学と自然科学の関係にまで踏み込んでいく。もはや天空での議論を見上げている気分。科学音痴の私の咀嚼度は3割程度か。それでも読み物として面白いし,科学思想史や,進化生物学をもっと知りたいと思わせる,不思議な本。2020/01/20

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